トヨタ 新型コロナウイルス感染者も出て5工場で生産停止 

トヨタは2020年3月20日、豊田市・高岡工場の製造系職場に勤務している20代の男性従業員1名が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。従業員は3月14日に発熱し、週明けの3月16日から休業していたが、発熱が続いたため、3月19日にウイルス検査を実施し、陽性反応が出たという。国内の自動車メーカーでは初の感染例である。

高岡工場

感染者の行動履歴を確認したところ、11人の濃厚接触者が特定された。これら濃厚接触者は感染者との最終接触日から、14日目までの自宅待機に加え、勤務していた職場は3月19日時点で消毒作業を実施し、稼働を再開したと発表した。

ところが3月22日になって、19日に感染が確認された従業員との濃厚接触者の1名も感染が確認された。この従業員は3月18日に発熱したため、3月19日から自宅待機をしていたが21日に検査を行ない、陽性であることが判明した。このため、最初の感染者との濃厚接触した11名が自宅待機していることに加え、新たな感染者の濃厚接触者17名も追加で自宅待機としている。

このように2次感染が発生したため、感染者2名が勤務していた高岡工場の第1製造ラインを3月23日〜25日の3日間封鎖し、再度消毒を行なった。

またこの感染対策とは別に、輸出先国が外出禁止などによる事実上の停止に対応し、3月23日に国内工場の停止も発表された。

田原工場

高岡工場の第1ラインは4月3日〜4月7日の3稼働日、堤工場第1、第2ラインも4月3日〜4月7日の3稼働日、田原工場第1ラインは4月3日〜4月10日の6稼働日、第3ラインは4月3日〜4月14日の8稼働日、トヨタ自動車九州第1ラインは4月3日〜-4月15日の9稼働日、日野自動車の羽村工場第1ラインは4月3日〜4月6日の2稼働日が停止する。その他の製造ラインは稼働しているが、トヨタとしては異例の各工場での稼働停止となっている。

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