トヨタ、トヨタファイナンシャルサービス、トヨタファイナンスは2019年11月19日電子マネーの、かざして決済、QRコード/バーコード決済といった複数の支払い手段を搭載するスマートフォン決済アプリ「TOYOTA Wallet（トヨタ・ウォレット）」を開発し、iOS版の無料提供を開始した。
モビリティサービス・プラットフォームの一環として登場
キャッシュレス決済は、近年利用者数の増加に伴い大きな盛り上がりを見せ、様々なIT企業が参入している。また政府は、2025年までにキャッシュレス決済比率を40%に引き上げる目標を発表しており、キャッシュレス社会に向けた動きは加速している。
トヨタは、すべてのクルマをコネクテッド化してモビリティサービス・プラットフォームを構築し、コネクテッドから得られるビッグデータを活用してユーザーや社会に貢献すること、様々な企業と連携して新たなモビリティサービスを創出することなどを柱とした「コネクティッド戦略」を掲げている。
特にスマートフォンとモバイルネットワークはコネクティッド戦略を実現する中核技術として重視している。
そこで、トヨタはユーザーの日常生活における決済の利便性を高め、モビリティ社会の基盤づくりに貢献するプラットフォームとなる決済アプリ「TOYOTA Wallet」を開発した。
新登場の「TOYOTA Wallet」はApple iOS向けアプリから提供を開始し、来春にはAndroid向けアプリの提供も開始予定で、アプリの機能も順次拡充させるという。
TOYOTA Walletの特長
「TOYOTA Wallet」は、プリペイド型電子マネー「TOYOTA Wallet残高」、クレジット型サービス「TOYOTA TS CUBIC Origami Pay」、デビット型サービス「銀行Pay」という3つの支払い手段を搭載。用途に合わせて、日本中のさまざまなお店で自由うに支払手段を選んで利用可能だ。
なお、TOYOTA Walletは三井住友銀行、三井住友カード株式会社、株式会社Origamiなどのパートナー企業と連携することで構築されている。
TOYOTA Walletの構想
「TOYOTA Wallet」は、どこでも誰でも使えるシームレスなサービスの実現を目指し、より多くの企業との連携を図り、決済サービスのみならず、金融サービスをはじめとした、様々なサービスを拡充、国内外で展開する計画だ。
今後は、全国5000店以上のトヨタ販売店で提供するサービスや、トヨタレンタカー、「TOYOTA SHARE（カーシェア）」、「KINTO（定額払い式車両所有）」、「my route」、「MONET」などと「TOYOTA Wallet」によるデジタルなサービスを融合させることも目指している。
