トヨタは2019年10月28日、トヨタ販売店/トヨタレンタリース店によるカーシェアリングサービス「TOYOTA SHARE(トヨタ・シェア)」とトヨタレンタカーの新サービスとして無人貸渡しレンタカーサービス「チョクノリ!」を10月28日から全国で展開を開始した。
施策概要
これはモビリティ・カンパニーになるというトヨタの基本方針により、全国のトヨタ販売店、トヨタレンタリース店とともにより地域に根ざした、新たなモビリティサービスの提供のひとつだ。
これまでの常識であったクルマの「保有」から「利活用」へと、クルマに対する多様化するニーズに応えるため、トヨタは多様な移動サービスを提供して行く計画だ。「TOYOTA SHARE」は2019年1月から、「チョクノリ!」は2019年5月から東京地区を中心に実証実験を実施してきた。
この実証実験を通じ利用者から、メーカーならではの車両品質への期待の声や、アプリに関する意見を踏まえ、全国共通制度を構築し、アプリ・デバイスを開発するなど、サービス体制を整えた。今後、準備が整ったところから開始し、トヨタ販売店・レンタリース店を中心に順次拡大していく予定だ。
トヨタは「TOYOTA SHARE」、トヨタレンタカーのサービスとして新たに加わった「チョクノリ!」を展開することで、利活用ニーズに、これまで以上に幅広く対応し、様々なクルマに気軽に乗ることができる機会を創出し、多くの人にカーライフをより豊かにし、クルマファンを拡大することを目指すとしている。
TOYOTA SHAREの特長
トヨタは、全国共通サービス制度を構築するとともにアプリ・デバイスを開発。トヨタ販売店/トヨタレンタリース店がこれを活用し事業を運営する。
全国共通サービス制度
入会金・月会費(キャンペーン期間)で、短時間からお得に利用できる料金設定。安全装備を積極的に搭載し、安全安心で清潔キレイなクルマを提供。コンパクトカー、ミニバン、SUVなどトヨタならではの幅広い車種ラインナップを設定し、今後は、新型車を含めさらにラインアップを拡大する予定。
アプリ・デバイスの開発
専用アプリの開発に加え、スマホアプリ操作により、車両の解錠施錠を可能にするSmart Key Box(SKB)やカーシェア運用に必要な車両情報(位置情報・走行距離)を取得する通信機TransLog Ⅱなどのデバイスを開発。スマホがあれば、会員登録からクルマの解錠施錠、返却・精算まで利用可能とする。さらに、今後は利用者のさらなる利便の提供に向け「決済手段の多様化や、クルマの使い方に応じたお客様毎のポイント付与」、「法人向けのカーシェア」などサービスを拡充。
「チョクノリ!」の特長
「チョクノリ!」は、トヨタレンタカーの品質・料金はそのままに、完全無人での貸渡により、貸渡・返却手続き時間を短縮した新サービスだ。トヨタレンタカーサービスとの違いは、ワンウェイ不可、給油カード搭載による走行距離精算の実施などだ。
TOYOTA SHARE同様に全国共通サービス制度を構築するとともに専用アプリ・新デバイスを利用し、よりスムーズな利用を実現する。
また、多くの人にTOYOTA SHAREのサービスの利便性を体感してもらうために、全国展開記念イベントとして、お台場周辺エリアにて開催される第46回東京モーターショー2019期間中の10月28日から11月4日の8日間、お台場パレットタウン(ヴィーナスフォート/メガウェブ)で「TOYOTA SHARE無料体験会」を実施する。