トヨタは2019年7月25日、中国の配車サービス最大手企業であるDidi Chuxing（滴滴出行：DiDi）と、中国におけるモビリティサービス（MaaS）領域の協業拡大に合意したと発表した。
経緯と合弁内容
トヨタとDiDi社はライドシェアドライバー向け車両関連サービスを展開する合弁会社を、広汽トヨタ自動車有限会社（GTMC）とともに設立する。また同時にトヨタはDiDi社と合弁会社に計6億ドル（約660億円）を出資する。
トヨタとDiDi社は、これまでに2018年1月に自動運転の電動バス「e-Palette」に関する協業を公表している。また、2018年5月からはトヨタのモデル販売店でD、iDi社のライドシェア・ドライバー向けに車両を貸し出しをしており、様々なサービスの提供を含めた車両関連サービスを開始している。
今回のあらたな合意により、両社は中国でのこれまで開発してきたサービスをより本格的な普及フェーズに移行させ、効率的で質の高い配車ビジネスを実現し、中国社会に貢献するさらなるモビリティサービスを実現するとしている。
今後は、将来の中国におけるMaaSビジネスの実現に向け、両社は車両管理からメンテナンス、保険、金融といった一連のバリューチェーンにおいて、各種コネクティッドサービスの拡充を行ない、中国の顧客、ドライバーに選ばれるサービスを提供を行なっていく。将来的には中国のモビリティサービスにふさわしい電気自動車（EV）の投入や普及を目指すとしている。
