トヨタ自動車は、韓国・平昌で3月9日より開幕する平昌2018冬季パラリンピックにおいて、トヨタの従業員アスリートを含む世界12カ国25人を「チームトヨタアスリート」としてサポートする。
チームトヨタアスリートは、従業員アスリートに加え、各国で選出したトヨタの理念や価値観をともにするアスリートから構成されている。トヨタからの主なサポート内容としては、活動費や車両提供などの金銭・物的支援、用具開発などの技術支援、従業員アスリートのような雇用支援がある。2月25日に閉幕した平昌2018冬季オリンピックでは、出場したチームトヨタアスリート35人の内、複数メダルを獲得したオランダのイレイン・ブスト、ノルウェイのヨハネス・カライェボを含む11人が、金メダル8個、銀メダル5個、銅メダル5個を獲得している。
トヨタは、「スポーツを通じた平和で差別のない社会づくり」「モビリティを通じた持続可能な社会への貢献」を目指し、2015年に国際パラリンピック委員会(以下、IPC)との間でワールドワイド・パラリンピック・パートナーのスポンサー契約を締結。自動車業界が100年に一度の変革期を迎える中、志を共にする「チームトヨタアスリート」の活躍を通じ、従業員を始め、トヨタに関わるすべてのステークホルダーが刺激を受け、「すべての人に移動の自由を」提供できる、よりよいモビリティ社会に還元できることを目指しているのだ。
平昌2018冬季パラリンピックにあたり豊田章男社長は、「人は誰もが何かと闘っていると思います。そして、諦めないということがとても難しいことだと知っています。だからこそ、闘い続けるアスリートの姿に心を揺さぶられるのではないでしょうか。すべてのアスリートが持てる力を出し切り、その闘いが悔いのないものになること、平昌から世界に向けて、笑顔の輪が広がることを切に願います」と語った。
トヨタはIPCのワールドワイドパートナーとして初めて、全177か国の各国パラリンピック委員会(NPC)とも契約を締結しており、IPCからの要請を受け、トヨタの現地事業体を通じ、パラスポーツの認知向上・パラスポーツの振興などの裾野拡大やパラアスリートの支援活動に協力しているという。昨年2月からは、IPC傘下のアギトス財団が、各NPCの組織運営力を高めるために実施しているOrganization Capacity Programmeに参画しており、組織が成熟していないNPCに対しては、トヨタのビジネスノウハウを提供することで、NPCの組織力・マネジメント力を強化する活動の支援もしている。