【トヨタ】デトロイトショーでクーペのスタディモデル「FT-1」を初公開

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2014年1月13日、トヨタは、デトロイトショーで将来のスポーツカーデザインに向けたスタディコンセプト「TOYOTA FT-1」をワールドプレミアした。FT-1は「Future Toyota」の略称とされるが、”F”にはフラグシップの意味もあり、かつての200GTの再来と世界トップレベルのスーパーカーのイメージを重ね合わせている。

「FT-1」は、よりエモーショナルで人をワクワクドキドキさせるスポーツカーデザインを探求する中で、その可能性の一つを示すべくデザインされたクーペのスタディコンセプトとされる。トヨタのアメリカのデザイン拠点「Calty Design Research, Inc.」がデザインを担当し、1967年発売の「トヨタ2000GT」まで遡るトヨタのスポーツカーの歴史を紐解きながら、そのデザインを生み出した。FT-1は、設立40周年を迎えたCaltyが「夢のスポーツカー」に向けて米国で続けてきた挑戦の、一つの成果だとされる。デザインをまとめるために、フェラーリやポルシェ、ランボルギーニなど世界に名だたるスーパーカーに接し、それらからインスパイアを受けたと言う。

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エクステリアは、曲線美を多用、強調しながらF1やWECマシンなどレースカーらしい力強さを採り入れてスポーツクーペらしく仕上げている。コックピットを大胆に後方に配置し、FR方式における重量配分の向上を図るとともに、クラシックスポーツカーのようなスタイリングを表現。加えて、フロント・サイドガラスのカーブ形状は、まさに「トヨタ 2000GT」のデザインを彷彿とさせるものになっている。

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フロントデザインは、大胆な形状のフェンダーを備え、高い運動性能を予感させる切れ味鋭いものにした。また、最適空力をイメージし、ダイナミックな吸排気口や可動式のリアウイングを採用。インテリアは、スポーツカーらしい低重心で機能的なコックピットとし、ドライバーが運転に集中しFT-1を操る楽しさを体感できるようデザインしている。

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ボンネット上のガラス越しにエンジンが見える
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複雑な曲面を多様しながらレーシングカー的要素を満載

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フォーミュラーカーを思わせるステアリングホイールや、三角形をモチーフにしたメーター類は、ドライバーと車両の一体感を高め、FT-1のスポーツカーとしてのポテンシャルを強調。また、コーナリング時の視界をより確保するため、フロントピラーをできるだけ後方に配置。また、運転中の重要情報をステアリングホイールの真上に表示させることで、ドライバーの視線の動きを最小化し、操作性を向上させるなどレーシングカー的なディスプレイ法を採用している。

CALTY公式サイト
トヨタ公式サイト

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