2012年12月8日、トヨタのヨーロッパにおけるモータースポーツ子会社「TMG=トヨタ・モータースポーツGmbH)が、2013年のVLN(ニュルブルクリンク耐久)レースシリーズでCS-V3仕様車を対象とした「GT86カップ」を制定すると発表した。
VLNシリーズは、ニュルブルクリンク・オールドコースを含め、フルコースで開催されるシリーズ10戦のアマチュア・プライベートチーム向けの耐久レース・シリーズ戦だ。トヨタGT86カップは、このレースに参戦するCS-V3((市販車にレース用に限定した装備を装着したクラス車両)仕様のGT86を対象にシリーズポイントを争うもの。シリーズ賞金は500万円以上が予定されている。
GT86カップの年間参戦費は約30万円だが、参戦するとGT86カップ専用のレーシングスーツの支給、TMGが用意したサーキットでのタイヤや部品サービス、サーキットでのVIP待遇のホスピタリティを受けることができる。
このCS-V3仕様の車両は、ニュルブルクリンクでは「V3」クラスに組み込まれる。なおCS-V3の完成車両はTMGからドイツ付加価値税込みで500万円で販売される。
TMGは2012年のプロトタイプでの実戦レース経験をフィードバックし、できるだけ低コストでメンテナンスの容易なレース仕様にしたという。もちろんボディの軽量化と補強、荷重配分の適正化、レース用のサスペンション、ブレーキ、エキゾーストも装備されている。