トヨタは、2012年5月17日〜20日、ニュルブルクリンクで開催される第40回ニュルブルクリンク24時間耐久レースで、「GAZOO Racing tuned by MN」(略称はGRMN)のコンセプトカー「SPORTS FR Concept」を展示する。
GRMNの名称を冠したSPORTS FR Conceptは、トヨタ86をベースにターボとスーパーチャージャーを組み合わせたツインチャージャーを搭載。低回転から高回転まで幅広い回転域での優れた加速性能を実現したほか、専用チューニングのサスペンションにより、高レベルの操縦性・走行安定性を実現しているという。さらに、スタイリングはFRらしさを強調する専用のフロントバンパーやリヤフェンダーを備え、サーキットスポーツモデルにふさわしいデザインとしているという。なお、トヨタ、GAZOOレーシングは昨年もオープン・ミッドシップ・ハイブリッドスポーツカーの「GRMN SPORTS HYBRID Concept」を出展している。
86をベースにした「SPORTS FR Concept」は、ベース車より35mmローダウンされ、ほぼサーキット仕様のサスペンション、ジオメトリーを採用していることがわかる。タイヤはフロントが245/40R18、リヤが265/35R18サイズで、このサイズに適合させるために40mmほど膨らませたブリスターフェンダーが目を惹く。
エンジンはスーパーチャージャー+ターボのツインチャージングをすることで出力目標は320ps、421Nmとされている。この出力に合わせて、トランスミッション、クラッチなど駆動系も大幅に強化されているはずだ。なお、ターボの配置は直下型と想定されるが、そうであれば、スバルのFA20 DIT型を搭載すれば、DIT型のツインスクロールターボ1個で、このレベルの出力の実現は容易である。