トヨタは、2012年4月23日から開催された北京モーターショーで3台のハイブリッド・コンセプトカーのワールドプレミアを行った。1台は中国で開発されたコンセプトカー、2台はグローバル・コンパクトカーである。
中国・常熟市の研究開発センターが開発を進めている、ハイブリッドコンポーネントを搭載するクルマのコンセプトモデル「雲動双擎(ユンドンショワンチン)」を初披露した。雲動双擎のエクステリア・デザインは、デトロイト・モーターショーに出展されたコンセプトモデル、「NS4」によく似ている印象だ。
↑スモールクラスのグローバル戦略車、「TOYOTA Dear〜(チン)〜」セダン(左)とハッチバック(右)
さらに、新たなユーザーを獲得するために開発されたスモールクラスのグローバル戦略車のコンセプトモデル「TOYOTA Dear〜(チン)〜」のセダンとハッチバックを世界に先駆け披露した。この「チン」は、ジュネーブショーに出展された次世代スモールハイブリッド コンセプト「FT-Bh」がベースのように見え、デザイン・テイストも共通している。
また、幅広い中国市場のユーザーのために、新生スポーツカー「86」や身体の不自由な人向けの福祉車両、これまでに他のモーターショーに出展されたコンセプトカーなど、合計38台と多数のクルマを出展している。
プレスカンファレンスにおいて、豊田社長は「ハイブリッド技術で、中国のお客様を笑顔にしていきたい。ハイブリッドの魅力を、中国で生まれたハイブリッドカーで皆様にお届けしていく」と述べ、トヨタは中国市場においてもハイブリッドカーを柱にしていくことを明確にした。