【トヨタ】新型車ハチロク 小型FRスポーツ「86」(型式名ZN6)デビュー。発売は・・・

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2012年2月2日、トヨタは第42回東京モーターショーにプロトタイプとして出展した小型FRスポーツ「86」を、全国のトヨタ店/トヨペット店/トヨタカローラ店/ネッツ店という全チャネルを通じて、4月6日より発売することを明らかにした。またクルマ好きが集ってクルマの楽しさを語り合い、スポーツカーカルチャーを地域に根付かせることを目指したショップ「AREA(エリア)86」を全国に開設する。

 

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↑左はMCを務めた赤坂泰彦氏。右はご存じ「モリゾウ」こと豊田章男社長

発表当日は千葉の幕張メッセで、「86 Opening Gala Party」というお披露目イベントが開催され、豊田章男社長がレーシングスーツ姿で86のステアリングを握って登場した。MCの赤坂泰彦氏との会話では、レーシングドライバー「モリゾウ」としても積極的にコメント。ダートとスノーのシチュエーションで86のドリフト走行にチャレンジするモリゾウのビデオも流され、自ら先頭に立ってスポーツカーを盛り上げていく姿勢をアピールした。

次に多田哲哉チーフエンジニアと喜馬克治マーケティングディレクターのふたりが、86のデビューと同時に開始する「86スポーツカルチャー」の7つのアクションを説明。その内容は、86で走りたい日本中の峠をセレクトしていく「峠カルチャー」、走り映えするポイントに撮影システムを用意してくれる「フォトカルチャー」、ワンメイクレース開催やドラテクを学ぶ「サーキットカルチャー」、世界中のファンが集うサイトを用意する「ネットカルチャー」、カスタマイズする悦びをサポートしていく「カスタマイズカルチャー」、一流ブランドと組んで86オリジナルギアを共同開発していく「コラボレーションカルチャー」、前述した専門ショップを大人のたまり場にすることを目指す「ショップカルチャー」となっている。

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↑コラボレーションしたアイテムを紹介している喜馬ディレクター

 

これらのアクションはサーキットカルチャーを除いて、遅くても今夏までにサービスや活動を開始。ネットカルチャーの「86ソサエティ」は発表と同時に始動している。またサーキットでのスクールプログラム開始は今冬から、ワンメイクレース開催は2013年夏以降の開催を目標としている。なお、86のシンボルマークとして「8」と「6」を組み合わせて“直感ハンドリング”を造形化した 「86モノグラム」を設定。オリジナル商品やイベントなどに使用していくとのことだ。

専門ショップの「AREA 86」は全国の取り扱い販売店に283店舗を設置する。「スポーツカー好きが集う大人のたまり場、アジト」をショップコンセプトに専門スタッフが常駐し、86の試乗車と展示車を設置するほか、スポーツカー関連情報などを発信し、クルマの楽しさがあふれるショップを目指すとしている。

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↑トークセッションは盛り上がった。左から二人目が多田チーフエンジニア

またトークセッションでは影山正彦/飯田 章/脇阪寿一という3名のプロドライバーたちがニュルブルクリンクなどでのインプレッションを語ったほか、F1ドライバーの小林可夢偉選手が試乗&コメントするシーンもスクリーンに登場。さらにマツダで2世代にわたってロードスターの主査を務めた貴島孝雄氏(現職は山口東京理科大教授)がサプライズ・ゲストとして登壇。多田チーフエンジニアが2007年に、まだマツダ在籍中の貴島氏に会うため、広島に赴いたエピソードを披露しつつ祝福のエールを送った。

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さらにイベント第2部は会場を屋外に移して、プロドライバーによる「86デモンストレーションラン」が披露された。これはFACEBOOKを通じて当日招待された86名の一般参加者の中から抽選で当たった幸運な30名が、谷口信輝と織戸 学という名手の助手席に同乗して、異次元のドリフト体験を楽しんだ。

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さて、車両の概要に関してはプロトタイプの段階でご紹介した通りだが、グレード体系と価格などについては、この日が正式な発表となっているのでご報告しておこう。なお注目の型式名は「ZN6」となっている。(スバルBRZはZC6)

ラインアップとしては、まず「G」が標準のグレードとなる。これに加えてプロジェクター式ディスチャージヘッドランプ、17インチ専用アルミホイール、本革巻きのステアリングホイール/シフトレバーノブ/パーキングブレーキレバー、スポーツアルミペダル、リヤもベンチレーテッドディスクブレーキが標準となる上級グレードが「GT」。さらに本革×アルカンターラのシート(運転席&助手席シートヒーター付き)とリヤスポイラーなどを装備する「GT“Limited”」も設定されている。さらにレース競技などのベース車として、主要装備なし、バンパーなども無塗装という「RC」グレードが用意されている。

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価格(北海道と沖縄を除くメーカー希望小売価格)は別表に掲載した通りだが、RC(6MT)の199.0万円からGT“Limited”(6AT)の305.0万円までとなっていて、RCを除くグレードで6MTと6ATが用意されている。またボディカラーは7色が全グレードで選択可能で、インテリアカラーはブラックとレッドの2色が設定されている。 月販目標は1000台。富士重工業の群馬製作所本工場にて生産される。

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■トヨタ86「G」主要諸元

●ディメンション:全長×全幅×全高=4240×1775×1300mm/ホイールベース=2570mm/車両重量=1210[1230]kg ●エンジン:水平対向4気筒DOHC/1998cc/147kW(200ps)/7000rpm/205Nm(20.9kgm)/6400?6600rpm ●JC08モード燃費:13.0[12.8]km/L ●燃料&タンク容量:無鉛プレミアム&50L ●トランスミッション:6MT[6AT] ●駆動方式:FR ●サスペンション(前/後):ストラット/ダブルウィッシュボーン ●ブレーキ(前/後):Vディスク/ディスク ●タイヤサイズ(前/後)=205/55R16 ●乗車定員=4名

トヨタ公式Web

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