スズキ株式会社は2011年8月10日、9月13日(一般公開は15日)から25日までドイツ・フランクフルトで開催される第64回フランクフルトモーターショーに、新型スイフトスポーツの欧州仕様をはじめ、合計24台を出品することを明らかにした。
スイフトスポーツはスイフトの標準車をベースに、「走る・曲がる・止まる」というクルマの基本性能を追求し、足回りやハンドリングをさらにスポーティにした走りのフラッグシップカーとして2005年に日本、2006年にはハンガリーでも生産を開始。日本だけでなく欧州を中心とした海外市場においても注目される存在となり、多くのファンに支持されてきた。
今回出品される新型スイフトスポーツは新型スイフトをベースに、「洗練された上質なスポーツ」をコンセプトに、初代スイフトスポーツのDNAを継承しつつ開発された。
外観を見る限りでは、今春のジュネーブショーに出展された「スイフト S-CONCEPT」を踏襲している。異なるのはタイヤ&ホイールが若干サイズダウンし、リヤスポイラーが小ぶりになり、ドアミラーがウインカー内蔵タイプでなくなった程度だ。大きなポイントは安定感と緊張感の両立を表現して低く構えた前傾フォルムと、迫力のある大開口のグリル。アグレッシブでありながらも威厳のあるデザインがテーマだ。またインテリアではスポーティさを強調しながら、高い質感と走りへの期待を高めるデザインを追求したとのこと。
もっとも注目される走行性能面では、高出力化と低燃費化を達成したスイフトスポーツ専用M16Aエンジンと、新開発の6速マニュアルトランスミッションを搭載。フロントにはリバウンドスプリング内蔵ストラットを採用し、リヤサスペンションは専用設計を行うことで、機敏なハンドリング性能や旋回安定性の向上を図った。
また安全性能においては新型スイフトの優れた軽量高剛性衝撃吸収ボディをベースに、カーテンエアバッグや運転席ニーエアバッグなど7つのエアバッグを装備。横滑りを防止するESP(車両走行安定補助システム)も採用されている。
今回出展される欧州市場向け 新型スイフトスポーツは10月よりハンガリーで生産され、順次欧州各国で発売する。日本国内については未定とされているが、早ければ年内、遅くとも来年早々にはデビューするものと思われる。
またスズキは今回のフランクフルトショーに、欧州で販売されているSX4やキザシなどの4輪車に加え、船外機や燃料電池で走行する2輪車のバーグマン フューエルセル スクーターなど、合計24台を出展する。