【スズキ】ソリオマイナーチェンジ クラストップの低燃費を達成 

2013年11月18日、コンパクトハイトワゴンのスズキソリオがマイナーチェンジを行なった。

ソリオ

2011年1月に発売されたソリオは、乗って楽しく、使って便利、燃費も優れたコンパクトハイトワゴンをコンセプトに累計10万台を販売している。全長3710mm×全幅1620mm×全高1765mm、ホイールベース2450mmというコンパクトなボディサイズでありながら、ロングホイールベースを持ち広い室内空間、両側スライドドアという使い勝手が評判となり、軽自動車からのステップアップ、ミニバン、セダンからのダウンサイジングユーザーに支持されているという。

ソリオリヤソリオ正面ソリオ真横

今回のマイナーチェンジのハイライトは、やはり低燃費化することであり、2013年夏、スイフトに搭載したデュアルジェットエンジン搭載モデルの追加と、2011年夏のスズキ・グリーンテクノロジーである、エネチャージ、アイドリングストップ、エコクールの機能が採用されたことだ。これらの技術によりクラストップの低燃費25.4km/Lを達成している。併せてエクステリアやインテリアの新意匠デザイン、新色ボディカラーが追加されている。

ハイライトのひとつデュアルジェットエンジン(DJE)の搭載とスズキ・グリーンテクノロジーの搭載だが、詳細はリンクを見て欲しい。要点をまとめると、燃費向上技術として高効率な燃焼をする燃焼室形状、効率よく燃焼させながらノッキングを防止、クールドEGRで燃焼の安定とポンピングロス低減などとなる。

デュアルジェットエンジンを搭載
デュアルジェットエンジンを搭載
覗きこむと燃料ジェットが2本見える
覗きこむと燃料ジェットが2本見える

燃焼室形状の吸気ポートでは小径化による流速のアップを図り、通気抵抗を減らししている。ピストン形状ではなだらかな凹形状へ変更し、燃焼室形状自体の最適化も行なわれている。そして短い燃料インジェクターから長いボディの燃料インジェクターとしたデュアルインジェクションにより、燃焼室への噴霧がより直噴に近い状態となることで、気筒内直入率が高くなり、ノッキング抑制などの効果がある。さらに燃料の微粒化が可能で、燃焼効率が効率することで熱効率も向上している。EGRは排気ガスを冷却し再循環させるクールドEGRで燃焼温度が下がり、ノッキング対策にもなり、低負荷域ではEGR量を増大させることでスロットル開度を大きくしポンプ損失を減少させる。

デュアルジェットエンジン イメージ
デュアルジェットエンジン イメージ
EGRクーラー説明図
EGRクーラー説明図

 

デュアルジェットエンジンは従来タイプのエンジンとの出力差はなく67kW/118Nmというスペックだ。しかし、トルクフィールは向上させ、力強くなったように感じる制御に変更しているという。また、従来型のエンジン搭載モデルも併売される。

スズキ・グリーンテクノロジーはTVのCMなどでもおなじみのエネチャージ、アイドリングストップ、エコクールのことで、減速エネルギーを使って発電・充電をし、新開発したオルタネーターにより、捨てていた減速エネルギーを回収している。アイドリングストップは、これまで車輌停止時に作動していたがワゴンRなどにも搭載するシステムを採用し、13km/hからアイドリング停止するように変更された。また、エコクールの採用でアイドリングストップ時間の拡大により実用燃料を抑えている。

他にも、装備、機能面での変更も行なわれた。低燃費運転支援としてメーターパネル内に、状態を示すインジケーターが追加された。こちらは常時発光式メーターに変更されている。ステータスインフォメーションランプは、通常の運転時速度計リングまわりがブルーだが、エコ運転になるとグリーンに変化。エネチャージで回収しているときは白く表示される。

DJE専用メーター
DJE専用メーター
エネチャージ説明図
エネチャージ説明図

 

エネルギーフローインジケーターは、エンジンの駆動力、エネチャージによる回生、アイドルストップ時におけるエネルギーの出し入れの状態がイラストで表示される。マルチインフォメーションディスプレイはイグニッションON/OFF一回の中でエコドライブをしたかどうか100点満点で採点し表示される。

フロントバンパーリヤ

エクステリア、インテリアなどの新意匠の採用がある。エクステリアでは、エッジを効かせた新意匠のフロントバンパーを採用し、グリルはブルーメッキ、ヘッドランプガーニッシュをX/SグレードのDJE搭載車に採用している。また、Sグレード及びブラック&ホワイトⅡグレードにはLEDのイルミネーショングリルを採用している。またフロントロアグリルおよびフォグランプベゼル、フロントアンダースポイラーなどが新意匠になっている。

リヤはワイド感と空力特性を考慮したリヤバンパーを採用し、ルーフスポイラーも新作となっている。コンビネーションランプもLEDに変更されている。また新意匠の15インチアルミホイールも採用されている。

インテリア

インテリアでは、インパネ、ドアトリムおよびトリム表皮、シート表皮がブラウン基調からブラック基調に変更され、高級感が高まった。ステアリングはスイフトに採用しているスポーティな3本スポークとなっている。

装備面では、クラス初のワンタッチスライドドアを採用。助手席シートヒーターを4WDとB&WⅡグレードに採用した。ボディカラーは3色新設定で追加され合計7色になっている。追加色はフィズブルーパールメタリック、フェニックスレッドパール、パールメタリックカシミールブルーの3色。また、ソリオ・バンディットにも3色追加されている。スチールシルバーメタリック、フェニックスレッドパール、アーバンブラウンパールメタリックの3色でこちらも合計7色となった。特別仕様車であるブラック&ホワイトⅡ(B&WⅡ)は引き続きパールホワイトとブルーイッシュブラックパール3の2色展開となっている。

スライドドア

マイナーチェンジを受けた新型ソリオのエコカー減税は、デュアルジェットエンジン+エネチャージを搭載したモデルのFF車は25.4km/Lで免税。同じく4WDモデルは21.6km/Lで75%減税となる。グリーン税制はともに50%となる。

バンディットにもデュアルジェットエンジンを搭載
バンディットにもデュアルジェットエンジンを搭載

ソリオ価格表

 

スズキ公式サイト

COTY
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