スズキは、軽商用車「エブリイ」全機種に4AT搭載車を設定し、5月19日より発売した。また、エブリイをベースにした福祉車両「ウィズシリーズ」の「エブリイ車いす移動車」にも4AT搭載車を設定し、6月16日より発売する。
エブリイは、軽キャブバンNo.1の荷室サイズに豊富な収納スペースと優れた積載性、低燃費と力強い走りを特長とした軽商用車。また、衝突被害軽減ブレーキをはじめとする先進安全技術を採用し、ドライバーの安全をサポートする機能の充実で、ユーザーからの高い支持を得ている。
ただこれまでエブリイは、全機種を通して選択できるトランスミッションが5速MTと5速AGSで、4ATを選択できるのは一部機種に限られていた。もちろん5速MTには力強い走り、5速AGSには低燃費という魅力があるが、イージードライブと快適性を最優先したいユーザーからは、4速AT搭載車の拡大を求める声が多いのも事実だった。
そこで今回の改良では、4WDの最廉価版であるGA標準ルーフ4WDを除く全機種に4速AT搭載車を設定。これによりユーザーには、使い方に合わせた、より幅広い選択肢が与えられることとなった。
トランスミッション以外でも、JOINシリーズ以外の一体式リヤシートに見直しが行なわれ、荷室フラット時の床面の張り出しが無くされている。これにより積載性が向上し、より一層使い勝手を高まった。
また、エブリイをベースとした軽ワンボックスタイプの福祉車両「エブリイ車いす移動車」についても4AT搭載車が設定され、5AGSと合わせた2種類から選択可能としている。