2014年8月26日、スズキはMTとATの利点を両立させた新トランスミッションオートギヤシフト:AGS(auto gear shift)搭載車を軽トラック「キャリイ」に新設定し、同日から発売を開始した。
今回キャリイに搭載されたAGSは、既報のように5速MTをベースにクラッチ、シフト操作を自動で行なう電動油圧式アクチュエーターを採用したAMT(Automated Manual Transmission)で、軽自動車では唯一の搭載となる。
AGSはトランスミッションとエンジンの協調制御により、シフトチェンジのタイミングを最適化し、変速ショックの少ない滑らかなシフトフィーリングを実現。優れた燃費性能や力強い走行性能などMTの利点に加え、クラッチ操作が不要でAT限定免許でも乗れるというATの利点を兼ね備えたAGSをキャリイに搭載した。
AGSの搭載に合わせ、駐車時やエンジン始動時に使用するPレンジや、クリープ機能を採用。坂道で車両の後退を抑制するヒルホールドコントロールも採用している。コンピュータがギヤチェンジ操作を最適に制御することでJC08モード燃費は19.4km/L(2WD車)の低燃費を実現している。
また「KCエアコン・パワステ」には銀・紺の2色、「KX」に紺のボディ色を追加している。