スズキは、軽自動車の「アルト」が国内累計販売台数500万台を達成したことを発表。それを記念して、ボディカラーに特別色を設定して2016年12月20日より発売する。
アルトは、使い勝手の良さや経済性の高さなど、軽自動車ならではのメリットに加えて、車両の輸送費用を含んだ全国統一価格という、それまでの自動車業界には無かった価格設定を採用して1979年5月にデビューした。しかもその値段は、常識を打ち破る低価格の47万円。これには誰もが大きな衝撃を受けたものだった。
初代アルトの登場は、日本の一般的なユーザー層にもセカンドカーという新たな市場を開拓し、その後はスポーツモデル「アルト ワークス」の追加などでさらにターゲットを広げ、多様化する市場のニーズにも的確に応えてきた。そうした戦略的なコンセプトと37年余りの地道な積み重ねによって達成したのが、この500万台という数字というわけだ。
ちなみにこの台数には、派生車種のアルトラパンは含まれない。また単一車種で国内累計販売台数が500万台に達したのは、スズキとしては初めてとなる。
現在ラインアップされているアルトは、2014年12月に発売になった8代目モデル。環境問題にしても経済問題にしても、自動車を取り巻く情勢が厳しい時代だけに、「省資源・省エネルギー」「気軽に乗れて多用途に使える」「求めやすい価格設定」という初代アルトの原点に立ち返り、軽自動車に求められる基本性能に磨きをかけながら、燃費性能、走り、デザイン、安全性能を進化させている。
そして今回、国内累計販売台数500万台達成を記念して、LグレードとSグレードに3色の特別色を設定し発売することになった。設定されるのは、フレンチミントパールメタリック、コフレピンクパールメタリック、フォーンベージュメタリックとなっている。
■アルトの歩み
- 1979年5月 初代アルト発売
- 1984年9月 2代目アルト発売。日本初の回転ドライバーズシート採用
- 1985年6月 国内販売累計100万台を達成
- 1987年2月 初代アルトワークス発売。軽自動車初のツインカムターボエンジン搭載
- 1988年9月 3代目アルト、2代目アルトワークス発売
- 1989年7月 国内販売累計200万台達成
- 1994年8月 国内販売累計300万台達成
- 1994年11月 4代目アルト、3代目アルトワークス発売
- 1998年10月 5代目アルト、4代目アルトワークス発売
- 2003年3月 国内販売累計400万台達成
- 2004年9月 6代目アルト発売
- 2009年5月 アルト誕生30年記念車発売
- 2009年12月 7代目アルト発売
- 2011年12月 アルトエコ発売
- 2014年12月 8代目アルト発売 JC08モード燃費37.0km/Lを達成
- 2015年3月 アルトターボRS発売
- 2015年12月 5代目アルトワークス発売
- 2016年12月 国内累計販売台数500万台達成
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