スズキ 2030年度までに400万台生産規模へ拡大。インドを起点に躍進が止まらないスズキに期待

スズキは2024年1月10日、インド・グジャラート州政府と新しい4輪車生産工場を建設することについて基本合意したと発表した。インドでは、モディ首相をはじめ政府関係者らの列席のもと、グジャラート州ガンディナガールにおいてグジャラート州のイベント「バイブラント・グジャラート」が開催されており、今回の基本合意はこのイベント中に発表され、スズキからは鈴木俊宏社長が出席している。

モディ首相と会談する鈴木俊宏社長

今回、基本合意したグジャラート新工場は、スズキのインド子会社のマルチスズキ・インディア社が運営し、2028年度の稼働開始を目指す。将来的な年間生産能力は100万台規模、投資額は3500億ルピー(土地取得費除く)、日本円で約6150億円となる見込みだ。取得する土地、生産予定モデルなどの詳細については今後決定次第発表される。

またスズキは、スズキ・モーター・グジャラート社(SMG)に320億ルピーを投じて、将来的な電気自動車の増産を視野に、第4生産ラインの設置についても発表した。この新ラインは2026年度の稼働開始となる予定だ。これによりSMGの生産能力は現在の75万台から100万台となり、グジャラート州での生産能力はグジャラート新工場と合わせて200万台体制という驚異的な生産体制を整えることになる。

グジャラート市でのイベントのスズキ・ブースを訪れたモディ首相

さらにスズキは、今後のインド4輪市場の拡大に備え、2030年度までに約400万台の生産能力を確保できるよう計画している。2025年に稼働予定のカルコダ新工場(ハリヤナ州)での生産に加え、今回のグジャラート新工場とSMG第4生産ラインにより、その計画を着実に進めていくことになる。

鈴木社長は、「成長を続けるインドにおいて、お客様の立場になって多様なモビリティの選択肢を提供することにより、インド国民の皆様と共に歩んでまいります」と、このイベントで語った。

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