スズキ インドで牛糞から自動車燃料を生産する実証事業を開始

スズキは2023年9月6日、インドでカーボンニュートラルの実現に貢献するバイオガス生産プラントの設置に関して、スズキ100%出資のSuzuki R&D Center India Private Limitedを通じて、National Dairy Development Board(全国酪農開発機構:DDB)、アジア最大規模の乳業メーカーであるBanas Dairy社(本社:グジャラート州)の3者間で合意したと発表した。

インド大使館において、Banas Dairyのチョードリー会長、NDDBのシャア会長兼社長、スズキの鈴木社長により契約締結式が行なわれた。

スズキは2022年12月にNDDBとBanas Dairyの3者で、牛糞が発酵することで発生するバイオガスから、自動車用燃料となるメタンを精製する実証事業開始に向けた覚書を締結し、検討を進めてきた。

今後、グジャラート州バナスカンタ地域で、2025年より順次4つのバイオガス生産プラントを設置していく。4プラント合計の投資額は23億ルピー(日本円で約40億円)を予定。また、各プラントにはバイオガス由来のメタン充填スタンドを併設し、インドでマルチ・スズキが7割以上のシェアを有するCNG仕様車の燃料として販売することになる。

インドは、牛の飼育頭数はブラジルに次ぐ世界2位で、2億頭とされる。そのため牛糞から得られるカーボンニュートラルなバイオガスを有効利用することは、インドにおいてきわめて重要な環境対策となり、この実証事業の意義は大きい。

 鈴木俊宏社長
「スズキは、各国・各地域の情勢に適した方法で温室効果ガス削減に取り組んでおります。インドにおいても、削減効果の高いバイオガスに期待が寄せられており、バイオガス生産事業への積極的な取り組みを通じてカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。」と述べている。

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