スズキは2018年4月26日、2018年3月及び2017年度の、四輪車生産・国内販売・輸出実績の速報を発表した。
●生産
2018年3月の国内生産は91,359台で、前年同月比は94.8%。2カ月連続での減少となったが、これは国内向けの減少によるものだ。
一方海外生産は、インド、ハンガリー等が増加したことにより、単月としては過去最高となる224,292台を生産している。これは前年同月比では110.9%。15カ月連続での増加となった。
台数規模の大きな海外生産が好調なため、世界生産として纏めた台数も315,651台となり、前年同月比は105.7%。こちらも15カ月連続での増加となった。
2017年4月〜2018年3月の生産台数を合計した2017年度累計については、国内生産が971,065台。国内向けと輸出向けが共に増加したため、もう少しで100万台に手が届く台数を記録することになった。前年比で見ても111.5%となり、2年連続で増加している。
2017年度累計では海外生産も世界生産も、2,367,216台と3,338,281台で前年比を上回っていてるが、これはインド、パキスタン等での生産が増加したことによるもの。いずれも台数は過去最高となった。
●販売
国内販売に関しては、軽四輪車の2018年3月実績が69,538台で、前年同月比は97.6%と2カ月連続しての減少傾向となった。これはハスラー等の販売減が数字に現れた結果。
一方の登録車は、新型クロスビーの上乗せ等により、単月では過去最高の14,358台を販売。前年同月比は7カ月連続増の106.0%となっている。
しかし合計台数では軽四輪車の方が圧倒的に多いため、83,896台は前年同月比は100%をわずかに割り込む99.0%。17カ月ぶりの減少となった。
とはいえ、販売台数も2017年度累計で見ると、軽四輪車が556,110台で前年比104.5%、登録車が112,063台で同105.0%、合計が668,173台で104.6%と、全体的に伸びている。軽四輪車ではワゴンRや新型スペーシアの増加、登録車ではスイフトの増加や新型クロスビーの投入が、数字に貢献した結果だ。
●輸出
輸出は欧州向けが減少していることから、2018年3月実績は14,567台で、前年同月比は74.5%と3カ月連続減となった。ただ年度序盤と中盤では欧州向けが増加することも多かったため、2017年度累計で見ると198,163台。前年比142.7%という高水準をマークしている。
なお国内販売と海外販売を合計した世界販売は、2017年度累計で3,223,897台となり、2年連続増となる前年比110.5%という好調ぶりを見せている。