スズキは2012年8月9日、3列シート8人乗りミニバンの「ランディ」を一部改良した。今回はアイドリングストップシステムを搭載した2WD車に、バッテリーで蓄えた電力をエンジンの補助駆動力として利用するスマートシンプルハイブリッド(S-HYBRID)を搭載することで、クラストップのJC08モード燃費となる15.2km/Lを実現。エコカー減税に適合し、自動車取得税と自動車重量税が免税となったことが最大のニュースだ。
スズキランディは日産自動車からOEM供給を受けるセレナの姉妹車という位置付けだ。スマートシンプルハイブリッドもセレナに採用されたものと同様で、アイドリングストップ用のECOモーターによる発電能力を高め、バッテリーに蓄えた電力を発進加速時にエンジンの補助駆動力として利用するほか、アイドリングストップや電装品へ給電するなど、常に適切な電力の使い先を判断して制御するシステムとなっている。
また、アイドリングストップシステム搭載の4WD車については、転がり抵抗を低減したタイヤの採用などで13.6km/LというJC08モード燃費を達成し、エコカー減税の減税率75%に適合させている。なお、アイドリングストップシステムを搭載しないモデルについては、2WD車も4WD車もエコカー減税の減税率は50%のままとなっている。
そのほか、今回はランディ全車に、セカンドシートとサードシートの中央席に3点式シートベルトを採用している。またセカンドシートを一番前までスライドさせた際に、シートを固定するためのセカンドシート固定用バンドを装備している。さらにセカンドシートの左右シートに、ISOFIX対応のチャイルドシート固定用アンカーを採用。ボディカラーについては、新色の水色(クリスタルミストメタリック)を含む全4色を設定した。
なお、スマートシンプルハイブリッド搭載車については、ヘッドランプのターンシグナルレンズ部分にブルーインナーレンズを採用したほか、クリアタイプのLEDリヤコンビネーションランプとLEDハイマウントストップランプも採用している。フルオートデュアルエアコンとヒーテッドドアミラーも標準装備としている。
消費税を含むメーカー希望小売価格は以下の通り。