スズキは2011年11月15日、主力機種である軽乗用車のワゴンRに、燃費向上に貢献するアイドリングストップシステムを搭載したモデルを追加設定した。すでにベーシックグレードの FXでは選べるようになっているが、装備の充実したFXリミテッド、アグレッシブなフロントマスクのスティングレーXにもアイドリングストップ搭載車を用意することで、省燃費性能や商品性の向上を図った。
ちなみに従来からのFXのアイドリングストップ車のJC08モード燃費が23.6km/Lなのはタイヤサイズの違いによるものと思われる。参考までにタイヤサイズを列記すればFXは145/80R13で、 FXリミテッドとスティングレーXは155/65R14となっている。
このタイミングで主力モデルのワゴンRにアイドリングストップ付き機種を拡大するのは、ダイハツのe:Sテクノロジーへの対抗策という風にとらえるのが自然だが、燃費データでは同テクノロジーを採用したムーヴの27.0km/Lはキャッチアップしきれていない。とはいえ、希望小売価格ベースでいっても1?4万円安という低価格路線なのがワゴンRのアドバンテージ。燃費性能と価格という要素を、市場はどのように評価するのだろうか?
■ワゴンRアイドリングストップ付きモデル価格表