三菱自動車は、2011年末に発売予定の軽商用車の電気自動車、ミニキャブMiEVの予約受付を4月1日から開始した。
ミニキャブMiEVは、i-MiEVに続く三菱の電気自動車第2弾となる。すでに2010年10月からヤマト運輸と協力して実証走行試験を実施し、実用性が確認されているという。
ミニキャブMiEVの積載量は、従来のガソリン車と同等の350kg(2名乗車時)。事業者にとって電気自動車は購入価格は高いがランニングコストが安くなること、低速トルクがガソリンエンジン車より強力で扱いやすいこと、静粛なことがメリットになる。
ミニキャブMiEVは、総電力量が異なる2種類の駆動用バッテリーを設定する予定としている。10.5kWh仕様(JC08モード一充電走行距離が約100km)と16.0kWh仕様(約150km)の2種類で、航続距離=バッテリー容量差により価格が異なるわけだ。
経済産業省のクリーンエネルギー補助金制度が適用されれば、自家用ユーザーの負担額は10.5kWh仕様で約170万円から、16.0kWh仕様で約205万円からとなる予定としている。(事業用車両には適用されない)
実用航続距離の長さ、ランニングコストの安さという点で、宅配事業、配送車に最適と思われ、実用意義を持つEVとしてミニキャブMiEVが本命となると考えられる。
文:編集部 髙橋 明