2017年3月8日、スバルは今春に発売予定の新型「XV」の先行予約を3月9日から開始すると発表した。新型XVは3月7日から開幕したジュネーブ国際モーターショーで、ヨーロッパ仕様を世界初公開したが、いよいよ日本仕様の概要も明らかになった。
新型XVの開発コンセプトは「Fun Adventure」で、新たにダイナミック×ソリッドというスバルのブランドデザイン・ポリシーをベースにしながらもスポカジ(スポーツカジュアル)というデザイン・コンセプトを守っている。新開発のプラットフォームをベースに、より都会的で個性的なデザインとSUVの走破性能を融合させたクロスオーバーSUVで、日本市場はもちろん、アメリカ、ヨーロッパにも展開するグローバル戦略モデルと位置付けられ、特にアメリカ市場では最量販モデルと想定されている。
また2代目となる新型XVは、日本市場ではフォレスター以上の販売台数を実現し、クロスオーバーSUVでナンバーワンを狙う重要なモデルと想定されている。
日本でのXVのラインアップは、1.6iアイサイト、1.6i-Lアイサイト、2.0i-Lアイサイト、2.0i-Sアイサイトの4機種。グレード名から明らかなように、全グレードがアイサイトver3を標準装備。さらにインプレッサから採用された歩行者保護エアバッグも標準装備している。後方レーダーなどをセットにしたアドバンスド・セーフティパッケージは1.6i-L以上のグレードにメーカーオプション設定される。
エンジンは、1.6LのFB16型、2.0Lは直噴システムを採用したFB20型の2種類だ。FB16型はポート噴射、吸排気可変バルブタイミングで、レギュラーガソリンながら圧縮比11.0。出力は115ps/148Nm。直噴+吸排気可変バルブタイミングのFB20型は、レギュラー仕様で圧縮比12.5で一段と高圧縮比になっている。出力は154ps/196Nm。
トランスミッションは全グレードがリニアトロニックCVTで、1.6i以外はマニュアルモード制御も採用。また駆動方式は、インプレッサとは異なり全車アクティブトルクスプリット式AWDとなっている。さらに1.6iを除く上位モデルにはヒルディセントコントロール付きX-MODEを装備。「X-MODE」は滑りやすい路面でエンジントルク、トランスミッションギヤ比、AWD、VDCを統合制御し、駆動力、ブレーキ力を最適コントロールするシステムだ。
2.0i-L、2.0i-Sには2モードタイプの「SI-Drive」も装備される。またアクティブ・トルクベクタリングも全車に標準装備。最上級の2.0i-SはLED/ステアリング連動ヘッドライトを標準装備(1.6i-L、2.0i-Lはブラックレザーセレクションでのセットオプション)。
ブレーキは全車がフロント16インチのベンチレーテッド、リヤもベンチレーテッドを装備。タイヤサイズは1.6i、1.6i-L、2.0i-Lは225/60R17、2.0i-Sは225/55R18。最低地上高は200mmと本格SUV並みとし、さらにアプローチ・アングル、デパーチャー・アングルも十分に確保し、悪路での走破性も高めている。
ボディカラーは、新たに軍艦色の「クールグレーカーキ」、鮮やかな「サンシャインオレンジ」が追加され、クールグレーカーキがテーマカラーに選ばれている。