2012年8月7日、この秋に日本で発売予定の新型クロスオーバーカー、スバルXVに一足早く試乗した。スバルは、7月14日〜9月2日まで東京都港区で開催されている「お台場合衆国2012〜ここから始まる!NIPPON応援団!?」で「SUBARUドライビングフェスタ」を開催しているが、ここではオールスバルの車両展示のほか、体験コーナーでスバル車の試乗、アイサイトのプリクラッシュブレーキの体験、プロドライバーが運転するクルマへの同乗などが行われている。そして、8月2日から新たな展示車としてスバルXVが登場し、特設コースでのショート試乗会が行われた。
スバルXVは、すでに2011年9月の第64回フランクフルトモーターショー、12月の東京モーターショー、2012年3月のニューヨークモーターショーで「XV」を公開してきたが、ヨーロッパで春から発売が開始され、アメリカでも新たな2013年モデルとして発売が迫っている。アメリカ市場では「スバルXV クロストレック」という名称だ。海外仕様は、1.6LのFB16型、2.0LのFB20型、ヨーロッパではさらにディーゼルターボも設定されている。
スバルXVのベースはインプレッサ・スポーツで5ドア・ハッチバックだが、XVはクロスオーバーにふさわしくサスペンション・メンバーの取付け位置を高めて、地上高220mmを確保している。またエクステリアでもクロスオーバーらしい力強さを表現したデザインが加えられている。
お台場での試乗モデルは、日本仕様のプロトタイプとされ、エンジンは2.0LのFB20型を搭載。タイヤは通常の夏タイヤを装着していた。本来はオンロード・クロスオーバーSUV用タイヤが装着されるはずだ。また試乗車はアイサイト、パワーシートなども備えた最上級モデルであった。
今回の試乗コースは短い特設コースのためショート・インプレッションだが、インプレッサ譲りのしっかりとしたボディ全体の剛性感、正確なステアリング、そしてCVTであることをまったく感じさせないレスポンス、アクセルの踏み込みにダイレクトに反応するニアトロニックを実感できた。またシートも新世代の作りになっており、背中のサポートもしっかりしていたことは特筆に価する。