SUBARUは2020年5月26日、「WRX S4」の特別仕様車「WRX S4 STIスポーツ ♯」の先行予約を開始しました。このスペシャル チューンド モデルは500台限定で、10月23日に発売予定です。受注台数が発売前に500台に達した場合は、その時点で販売は終了となります。
究極の意のままの走りを追求
このスペシャル モデルはWRX S4 STIスポーツをベースに、ドライバーの意のままの動きを実現するために1/100秒単位まで徹底的に煮詰め上げたSTIチューンのスポーツカーとなっています。
開発コンセプトは、ベースのWRX S4 STIスポーツが持つ、動的質感と静的質感を高めた最上級グレードというポジションを変更することなく、コンプリートカーとして走りを磨きあげることです。
そのため「WRX S4 STIスポーツ ♯」は、操舵に対する車体の反応の遅れを徹底的に小さくすることで、優れた直進安定性とコーナーでの意のままの操縦性の両立、つまりステアリングの切り足しや切り戻しが少ない、ドライバーが思い描いた走行ラインを思い通りに走れるハンドリング性能を実現しています。
したがって、サーキット走行でより速く走るための限界を高めるチューニングではなく、車体全体に伝わる力の流れをスムーズにするためにフレキシブルパーツを開発し、チューニングに採用しています。
フレキシブルパーツの駆使
フレキシブルパーツとは、フレキシブルタワーバーフロント、フレキシブルドロースティフナーフロント、フレキシブルドロースティフナーリヤ(国内コンプリートカー初採用)し、ドライバーの意のままの操縦安定性と、しなやかな乗り心地を両立させています。
FA20型エンジンでは吸排気系のチューニングを行ない、通気抵抗を低減したエアクリーナーエレメントとマフラーを採用しています。吸排気効率を高めることでトルク全体を約10%向上させ、アクセルを踏んだ際のレスポンスも向上しています。
また走行中の静粛性を高めるために、フロア下に採用している吸音材の厚みを増し、スペアタイヤパン内に配置している防振材も制振効果が高い素材を追加して、標準のWRX S4 STIスポーツを上回る静粛性能を実現しています。
エクステリアとインテリア
エクステリアでは、大型フロントアンダースポイラーを採用し、走行中のダウンフォースを向上、気流の整流効果をたかめています。さらにリヤバンパーに設けたアウトレットによりリヤホイールハウス内の気圧を低減してリヤリフトを抑制するなど、前後の空力性能を向上することで、空力面でも操舵の応答性を高め、意のままのハンドリングを実現するようにチューニングされています。
また、ディーラーオプションのサイドアンダースポイラー、リヤサイドアンダースポイラーを装着すると、さらに空力特性を高めることができます。
インテリアカラーはスポーティなブラック系でコーディネートし、ステアリングホイール、RECARO製シート、トリム類には上質なウルトラスエードを採用。
さらにこのモデル専用のリニアトロニックCVTオイルクーラー、ブラック塗装の専用デザインの18インチ×8.5Jアルミホイールを装備しています。
なお、この「WRX S4 STIスポーツ ♯」の価格は7月に発表される予定になっています。恐らく早期に受注は完了すると予想され、希少なモデルとなりそうです。