2018年7月19日、スバルとSUBARU TECNICA INTERNATIONAL(STI)で共同開発したWRX STIの特別仕様車「TYPE RA-R」を500台限定で発売したが、即日完売となった。
WRX STIをベースとする「TYPE RA-R」は、軽量さ、速さ、ドライビングプレジャーをテーマに、クルマの本質である「走る・曲がる・止まる」という性能を突き詰めた、STI創立30周年記念コンプリートカーだ。従来のコンプリートカーの「S」シリーズはフル装備モデルであるのに対し、今回の「RA-R」は軽量化モデルで、よりマニアックな仕様になっている。
軽量化パーツの採用や標準モデルに装備されているパーツの取り外しにより「TYPE RA-R」は、ベースであるWRX STIとの比較でも約10kg軽量で、過去のSTIコンプリートモデルの「S208」や「S207」と比較して約30kgの軽量化を実現。また、エンジンは「S208」にも搭載した、運動部品の公差を大幅に縮小したバランス取りした329ps仕様を搭載。結果的には「S208」を上回るパワーウェイトレシオになっている。
バランス取りしたエンジン以外に、インタークーラーの冷却効果を最大限発揮するために剛性を上げたパフォーマンスシュラウドや、圧力損失を低減してエンジンの出力性能とレスポンスを高める低排圧パフォーマンスマフラーを採用。気持ちの良い回転フィールと、ハイパフォーマンスを象徴する排気音を実現している。
シャシーは、「TYPE RA-R」のために専用開発したKYB製倒立ダンパー&スプリングや、摩擦力を高めたSTI製のスポーツパッドを採用したbrembo製ブレーキシステムを装備。さらにタイヤはトレッドのアウト側とイン側の異なるコンパウンドの組み合わせによってドライ&ウェットのどちらでも強力なグリップを発揮するスーパースポーツタイヤ、ミシュラン パイロット スポーツ 4Sを国内自動車メーカーとして初採用している。