2012年3月31日〜4月1日、2012年のスーパーGTシリーズの第1戦が岡山国際サーキットで開催される。ここはマシン、ドライバーにとってテクニカルなサーキットであると同時に、観客にとってはコースと観客席とが近く、スーパーGTマシンの迫力ある走りを目の前で楽しめる人気の高いサーキットだ。最大の注目はここ岡山でレースデビューを飾るSUBARUのニューマシン、「SUBARU BRZ GT300」だろう。
このBRZが昨年12月の東京モーターショーでワールドプレミアされたのは記憶に新しいところだが、実はそれに先立つ昨年11月13日のJAFグランプリの会場で2012年度のスーパーGTへの参戦計画を事実上発表している。さらに年明けの1月13日には、東京オートサロンの会場で詳細な参戦体制を明らかにした経緯がある。したがってスバリストたちにとっては、待ちに待った開幕戦とも言えるだろう。
STIによれば、チームはシーズン開幕に向けて着々とテストと開発を重ねてきたとのこと。先日岡山で行われた合同テストでは、2日間で176周を走破してクラス8番手タイムを記録。大幅なセッティング変更を繰り返すことで、開発の方向性も見出すことができ、大きな収穫を得ることができたとしている。しかしながら、まだ走り始めたばかりのマシンであり、さらなる速さと強さを求めて、開発を進めていくことになる。
以下はドライバーの山野哲也選手のコメントだ。
「きっと、レースウィークの間でも新たなセッティングを見つける作業が続くと思います。決勝レースでもデータを取りながら、マシンの状況を探りながらの走りになるでしょう。しかし、そうは言っても勝負の世界ですから結果を出すことも重要ですし、僕たちドライバーはスタートしてしまえば一番前を目指して攻めるだけ。シリーズチャンピオン獲得の為に1点でも多くのポイントを稼ぐため、ポジションアップを目指して頑張ります」
SUBARU BRZ GT300が岡山を走り始めるのは3月31日(土)。予選に向け練習走行で最終調整を行ったのち、午後2時30分からノックアウト方式の予選が始まる。ポールポジションが決定するのは午後4時ごろの予定だ。
