【スバル】シカゴショーで新型「レガシィ」がデビュー。コンセプトは「デザインと技術の融合」

image id 4554200099

2014年2月7日、スバルはシカゴで開催中のシカゴオートショーで6代目となる新型「レガシィ」(米国仕様車)を世界初公開した。スバルのフラッグシップとなるレガシィの開発コンセプトは「デザインとエンジニアリングの高次元での融合」だという。

新型レガシィは、レガシィの伝統を受け継ぎ、今まで築いてきた信頼関係をさらに高めるため、走りや環境性能、新型アイサイト、スバル初となる後側方視界支援機能といった安全性能などの機能の充実にとどまらず、デザインや質感といった価値も重視し、本質を磨き上げたスポーティ・セダンとして仕上げられている。

コンセプトの「デザインとエンジニアリングの高次元での融合」が意味するのは、レガシィ伝統の価値であるスポーティさであり、いかなるシチュエーションでもストレスの少ない気持ち良さであり、ドライバーが自らのイメージ通りに操ることのできる爽快感だとしている。スポーティさの基本である走りの性能をはじめ、安全性やパッケージングなど、スバルのセダンとして欠かせない基本性能を磨き込み、それらをデザインによっても具現化。さらにクルマ全体の質感を高め上級セダンにふさわしい存在としている。

MH01402030

MH01402050MH01402210

デザインはフラッグシップセダンとして、よりスポーティで高品位なスタイリングを目指し、たくましさと俊敏を表現したという。快適なキャビンを、安心感が感じられる彫刻的ボディ、AWDで路面をグリップする足腰のたくましさなどがデザイン要素に盛り込まれている。ボディと一体感のあるヘキサゴングリルとホークアイランプによるフロントフェイスは新世代スバルの顔だ。

インテリアはコンフォート&スポーティをデザインテーマとし、上質さ、快適さを格段に向上させながら、スポーティなドライバーズエリアやインフォテイメントを提供する新世代インテリアを目指している。ダッシュボードは横基調のデザインで広がりを感じさせ、断面形状は前傾させ適度なボリュームを持たせている。

inte

直感的操作でナビやオーディオをタッチ操作できるヘッドユニットを採用。ワイドでフラットなセンターディスプレイを配置している。上級グレードに設定される Harman/Kardon製スピーカーシステムは、専用の音響設定とし高品位なオーディオだ。

パッケージングは、視界の良さ、居住スペースの広さ、世界最高水準の安全性を前提とした高効率なパッケージとしてる。寸法はわずかな拡大に留めつつ、ドア構造の合理化、ドアサッシュの薄肉化やルーフ部の車体骨格の見直しなど各部をリファインすることでさらなる空間を確保。特に乗員の肩、肘、腰まわりの空間、後席の足元スペースを広げているという。A ピラーを前出ししキャビンエリアを拡大。またドアミラーのショルダーマウント化やフロントパーテーションガラスの採用により、ドアミラー前方の死角を減らし、前方視認性を向上した。

乗員のヒップポイントも見直し、従来よりも高めに設定することにより、自然な着座姿勢と、見晴らしの良い開放感のあるシートポジションとしている。 後席スペースは前後席間距離の拡大や、前席スライドレール構造の変更により後席足元スペースを拡大している。

MH01402130

新型レガシィはボディやサスペンション取付部の剛性を高め、サスペンションのしなやかさを損ねることなく、ロールを抑えた質感の高い走りを実現。サスペンションは作動フリクションを低減し、スタビライザーの効率を向上させるといった基本レイアウトから見直し、フロントストラット、リヤショックダンパーの最適化と合わせて、操縦安定性と乗り心地を更に高い次元で両立している。上級グレードには「STABLEX-Ride」を採用し、ダンパーに新バルブ構造を採用しフロントストラットシリンダ径拡大により、ピストン速度低速域での減衰力応答性向上と、高速域での減衰力抑制が可能になり、安定感のある操舵安定性と上質な乗心地を両立させている。

リヤサスペンションはボディへの取付部の動的剛性を高めるために、サポートサブフレーム形状を一新し、乗り心地の向上とフロア、シートの振動を低減。ステアリングは軽量・小型・高出力性能のコントロールユニット内蔵電動パワーステアリングの採用により、正確かつ自然な操舵感を実現。ステアリングホイールは芯金の高剛性化と、ステアリングコラムの軽量化を図り、剛性感と操舵感向上。また、アクティブトルクベクタリングもレガシィに初採用。ホイールは全車PCD:114.3mm を採用することでベアリングサイズを拡大している。

エンジンは自然吸気の2.5L・水平対向4気筒のFB25型と6気筒のEZ36型を搭載する。FB25型は中速トルクを向上し、実用域での扱い易さや軽快な走りを実現。吸排気系、燃焼系を中心に大幅な進化を織込み、燃費性能の向上も果たしている。インテークマニホールド、TGV(タンブルジェネレーションバルブ)は従来型にすることで、高回転域の体積効率と低回転域の燃焼効率を両立させ、出力、燃費性能を向上させている。3.6L・6気筒エンジンは高トルク対応リニアトロニックと組み合わせることで、燃費性能向上している。

トランスミッションはより進化したリニアトロニックCVTを採用している。燃費、加速フィーリングを向上させ、6速マニュアルモードのパドルシフトを標準装備している。3.6L用はトルクコンバータ、オイルポンプなどを新設計するとともに、新変速制御を採用する。

ML01402270ML01402290ML01402300

安全システムでは、予防安全機能と運転負荷低減機能を大幅に進化させた新型アイサイトver3や、BSD(Blind Spot Detection:死角検知機能)、LCA(Lane Change Assist:車線変更支援)、RCTA(Rear Cross Traffic Alert:後退時支援)など後側方視界支援機能、コーナーの曲がり方向に合わせて前方の夜間視界を確保し易くするSRF (Steering Responsive Fog lamps)を新規採用している。

ML01402310ML01402320ML01403070

ボディは車体強度が特に必要とされる部分に、980MPa級をはじめとした高張力鋼板の採用を拡大し、軽量化を図りながらも、前面、側面、後方といった全方位からの衝突に対し、世界トップレベルの優れた安全性を実現している。

スバル レガシィ主要諸元

スバル公式サイト

ページのトップに戻る