2012年3月30日、スバルは4月4日に開幕するニューヨーク国際オートショーに、既報のVXクロストレックの他に、2013年型レガシィ、アウトバックを出展することを明らかにした。2013年型のレガシィ、アウトバックは通常の年次改良ではなく、デザイン、環境・燃費、走り、安心・安全の4領域に渡る全性能モデルチェンジとされ、ビッグマイナーチェンジとなる。内容的には、内外装の手直し、新世代ボクサーエンジン(FB25型エンジン)の採用による燃費性能の向上や、衝突安全評価におけるトップレベル堅持、さらに日本以外ではオーストラリアに続いて「EyeSight」を始めて北米市場に導入する。
エクステリアでは、従来よりシンプルなフロント・ヘキサゴングリルを採用し、ヘッドライトのデザインやバンパー形状の変更が行われている。レガシィとインプレッサのデザインは共通のテイストにまとめ、アウトバックはよりクロスオーバー・テイストを強める方向だ。インテリアは主に質感の向上がはかられ、レガシィ、アウトバックそれぞれに別のデザインの木目調の装飾を加えた他、カラー液晶付きのエレクトロルミネセントメーター、カラー液晶ディスプレーも装備している。
エンジンは、従来のEJ25型エンジンを新開発されたFB25型に変更した。FB25型は先行搭載されたフォレスターに続いて2番目となる。もちろんトランスミッションは新型インプレッサから採用されている軽量・小型の第2世代のリニアトロニックCVTで、新エンジン、新CVTの組み合わせにより格段に燃費を向上させている。
さらにボディ、シャシーもボディ骨格から各部まで追加補強を行い、サスペンションのダンパー、スプリングも刷新されるなど、走りの質を向上させているという。
アメリカ市場では初登場となるアイサイトは、プリクラッシュブレーキ、プリクラッシュブレーキアシスト、全車速追従機能付クルーズコントロール、AT 誤発進抑制制御、車線逸脱警報などの機能を持ち、これをアピールすることで競争力をアップさせるはずだ。
この2013年型のレガシィ、アウトバックは夏ごろにアメリカに導入する予定だという。なお、日本市場においても年次改良Dタイプとなるレガシィ・シリーズは初夏にビッグマイナーチェンジを受けて登場すると予想される。この新型DタイプではFB型、FA型の搭載が想定され、ボディ、シャシーも北米使用と同様の大幅なバージョンアップが行われるはずだ。