スバル ニューヨーク国際モーターショーで「新型インプレッサ」がベールを脱いだ

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北米仕様の新型インプレッサ 5ドア・ハッチバック

2016年3月24日(現地時間3月23日)、ニューヨーク国際モーターショーで、新型インプレッサの北米仕様がワールドプレミアされた。新型インプレッサは2017年モデルとして発表され、インプレッサとして初めてアメリカのインディアナ工場で現地生産されることも公表した。なお、新型インプレッサに採用した新プラットフォームなどの詳細解説は、2016年3月25日に発行されるメルマガVol.8でお伝えします。

新型インプレッサは、従来通り5ドア・ハッチバックと4ドアセダンの2種類のボディで展開されるが、グローバルCセグメントの上限サイズに拡大され、グローバル戦略車と位置付けられている。

5ドア・ハッチバック
5ドア・ハッチバック
ワイド&ローを強調したリヤ
ワイド&ローを強調したリヤ

 

 

 

 

 

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5ドア・ハッチバックのインテリア

注目点としては、新世代プラットフォームのスバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)を採用した第1号車で、走りの質感や操縦安定性を格段に向上させていること、スポーティさと先進性を具現化したデザイン・コンセプト「ダイナミック&ソリッド」を全面採用し、エクステリア、インテリアの質感を高めていることだ。

搭載されるエンジンは、部品の90%を新設計し、軽量化を行なうとともに直噴システムを採用した新開発のFB20型とリニアトロニックCVTを採用。この新開発されたFB20型はスバルの自然吸気エンジンでは、直噴化の第2弾となる。最初に直噴化したのは、BRZに搭載するポート噴射・直噴併用のD-4Sを装備したFA20型で、それに続くものだ。FA20型はスポーツ・エンジンであるのに対し、このFB20型は低燃費と低中速域のトルク特性を重視した実用エンジンというコンセプトの違いがある。

またリニアトロニックCVTも改良され、本体を軽量化するとともに変速比幅をさらに拡大。またマニュアル変速時の制御は従来の6速ステップ変速から7速ステップ制御に改良している。このため、加速性能、低燃費をさらに向上。ただ現時点ではUSモードの燃費は公表されていない。

■デザインと質感向上のインテリア
デザイン、パッケージングは新デザイン・コンセプトであるダイナミック&ソリッドを全面的に採り入れ、Cセグメントを越える高い質感を実現しているという。エクステリアはヘキサゴン・フロントグリルとホークアイ・ヘッドライトを組み合わせ、ワイド&ローのスタンスを強調。

ヘッドライトからテールランプまでボディサイドはダイナミックなキャラクターラインで繋げている。また空力性能、視界でもクラス・トップレベルを実現しているという。

4ドア・セダン
4ドア・セダン。18インチホイール、ステアリング連動ヘッドライトを装備

5ドア・ハッチバックは日本仕様とは異なりルーフレールを装備。ホイールは17インチサイズを装着している。セダンはクーペ的なアーチ型ルーフのデザインとし、トランクの後端にはスポイラーも装備している。展示されたセダンは18インチ・ホイール、ステアリング連動ヘッドライトが装着されている。

インテリアは、先進性と精緻な作り込みを行なうことでCセグメントの常識を超える質感の高さを目指しており、インスツルメントパネルなどは全面的にソフト材質とし、ステッチ処理やカーボンパネルを採り入れている。またシートもより立体的な新デザインとなり、質感を高めている。

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ディスプレイは従来からの車両情報を表示するマルチファンクション・ディスプレイに加え、インスツルメントパネル中央にインフォテイメント用の8インチのタッチスクリーン・ディスプレイを新採用。Apple CarPlay、Android Autoに対応したスマートフォン連携システムを組み込むなど、最新のインフォテイメントシステムとしている。

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セダンのインテリア

■シャシー&安全
プラットフォーム、シャシーはSGPにより、高剛性化、特にサブフレームの取り付け剛性の向上、5mmの低重心化。さらにフロントのサスペンションのキングピンオフセットの縮小などにより、優れた高速安定性、危険回避性能と意のままのハンドリングを両立している。また、フロア振動・騒音を抑制することで室内の快適性を向上させ、クラスを超えた走りの質感に仕上げられているという。

衝突安全性能はエネルギー吸収性能のさらなる向上、ホットプレス材や超高張力鋼板を使用することで、衝突エネルギー吸収率は従来比1.4倍としており、世界の安全基準でトップレベルとしている。

ドライバー支援システムは、アイサイト(北米ではVer3という呼称は採用していない)を採用。プリクラッシュ自動ブレーキ、全車速追従クルーズコントロール、車線逸脱抑制などの機能を持つ。

さらに同時採用されるハイビームアシストもアイサイトのカメラをセンサーとして使用するシステムとしている。また上級モデルにはステアリング連動ヘッドライトも設定され、夜間でのアイサイトの性能を高めている。

アイサイト以外にソナーも使用し、バックするときに障害物に対する自動ブレーキシステムを初採用している。

今回の北米仕様の新型インプレッサは、アメリカのインディアナ工場でトヨタ・カムリの生産が終わったラインを使用し、レガシィに続く現地生産・2号車となる。つまり群馬での生産とアメリカでの現地生産の2本立てとなったのだ。北米市場では2016年夏頃に発売が開始される予定であり、日本ではそれよりやや遅れ、おそらく2016年9月から10月頃に発売が開始される見込みだ。

北米仕様インプレッサ 主要諸元
北米仕様の諸元のため日本仕様は全幅は1775mmになると予想される

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