【ニューヨークショー・スバル】 新型インプレッサ初公開

既報のように2011年4月20日から開催されたニューヨーク国際モーターショーで、スバルはアメリカ市場向けの新型インプレッサを初公開した。

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ボディはセダン、5ドアハッチバックの2種類。開発コンセプトは「Redefining Value, Redefining Class」(既成概念を打破する価値の提案)だという。

これまでのシンメトリカルAWD技術を生かしながら、走り、快適性などグローバルカーにふさわしい質感を追求したとしている。具体的には燃費の向上、快適で気持ちよいドライブフィーリングの追求、より広く快適な室内の仕上げなどだ。ハードウエアとしては、新開発のFB型エンジン、リニアトロニック(CVT)の新採用、ボディサイズは従来型と同等というのが特徴だ。

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パッケージング

Aピラーを200mm前進させ、ホイールベースは25mm延長。ドア構造の改良などにより全長、全幅は従来型と同じでありながら室内スペースを拡大し、乗員の足元スペースなどを拡大している。ドアの開口面積は拡大され、乗降性を改善している。

低められたインパネの高さ、ドアウインドゥ開口部、三角窓の採用により視界を拡大している。4ドアモデルは、トランクにゴルフバッグ4個を収納できる容積まで広い。また、5ドアモデルのカーゴルームはゴルフバッグ3個、大型ベビーカーの積載が可能となっている。ルーフ後端の構造を変更し、フロア面を下げることでフラットにしたラゲッジスペースとし、6:4 分割可倒リヤシートの採用によりユーティリティの向上を図っている。

デザイン

デザインテーマはスマート&クラッシー(洗練された、上質な)だ。

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フロント部分はヘキサゴングリル、ホークアイヘッドライト、盛り上がりのあるホイールアーチなど、スバルブランドのアイデンティティを打ち出し、レガシィとの相似性を訴求。4ドアモデルはCピラーのデザイン処理によりボディ全体のフォルムはクーペルックとしている。

インテリアは、水平基調のデザインとし、表皮は本物の素材感やソフトな感触を実現。フロントシートはバックレスト上端を現行よりも60mm 高くし、運転席、助手席ともに現行よりもヒップポイントを高く設定している。リヤシートのヒップポイントも現行モデルよりも高められている。

エンジン&トランスミッション

エンジンは新開発のFB20型(1995cc)、最高出力148ps、トランスミッションはリニアトロニックCVTと5速MTの設定。燃費はUSハイウェイモードで36MPG(15.3km/L)と発表している。これはAWD乗用車としてはトップの数値だという。また従来の2.5Lエンジンに対して新型2.0Lにしているのはダウンサイジングコンセプトという意味も持っているようだ。

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シャシー&ボディ

シャシー要所の剛性向上やセッティングの最適化により、リニアに反応するしっかりとしたハンドリング性能と安心感のある乗り心地を実現。快適な乗り心地ときびきびしたハンドリング、優れた危険回避性能を達成しているという。

前後ダンパーには高応答バルブを採用し、操舵応答性を向上している。また、前後のサブフレームの剛性も高めている。さらに、アメリカ仕様としてはスバル初のピニオンアシスト式の電動パワーステアを採用した。燃費の向上と自然な操舵フィーリングを実現しているという。

ボディは高張力鋼板のグレードアップや採用域の拡大により軽量化と合成の向上をはかっている。また細部ではリヤサブフレームにスティフナーを追加し車体のねじれ剛性の向上を図っている。

<主要諸元>

全長4580mm(4 ドア)、、4415mm(5 ドア) 全幅1740mm 全高1465mm

ホイールベース2645mm トレッド(前)1510mm/トレッド(後)1515mm

車両重量1320kg(2.0i 4 ドア/5 ドア/5MT)

COTY
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