2018年6月20日、スバルはこれまでティザーを続けてきた5代目となる新型「フォレスター」を正式に発表した。発売は7月19日からで、グローバルに販売されるフォレスターだが、日本仕様が先頭を切っての発売となる。
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新型フォレスターの開発コンセプトは「世代を超えて元気で若々しく活動的な気持ちを駆り立てるクルマ」とされ、コンフォートな性能追求とSUVとしての魅力の追求を両立させることだ。具体的には、大切な人々との活動的な場所を提供する、世代を超えた人々の冒険心を後押しする、どこでも行ける、どんな場所でも使える信頼感を実現することとしている。
新型フォレスターは新世代プラットフォーム「SGP(スバル グローバル プラットフォーム)」を採用し、基本性能を高め、パッケージングを改良し、より使い勝手を高めながらボディサイズは従来サイズを踏襲、つまりキープ・コンセプトで様々な性能を熟成。この「SGP」の採用により、クラストップレベルの衝突安全性能、危険回避性能や、ドライバーの意志に忠実なハンドリング、快適な乗り心地や静粛性を実現した。
グレードは、ベースグレードの「ツーリング」、フル装備モデルの「プレミアム」と「アドバンス」、スポーティグレードの「X-BREAK」の4グレードで、「アドバンス」がモーターアシスト式ハイブリッドだ。
また、運転支援システムとして、アイサイトver3+ツーリングアシストに加え、乗員の顔認識技術「ドライバーモニタリングシステム」(アドバンスに標準装備)を初採用している。これはドライバーの居眠りや不注意を警告する他に、5名の乗員を認識しそれぞれのシート位置やドライビングポジションを記憶させることもできる。
パワーユニットは、ターボエンジンを廃止し、自然吸気の2.5L直噴エンジンに絞り、従来のターボに変わる存在として、自然吸気2.0L+モーター(e-ボクサー)を投入。このe-ボクサーはトランスミッション内蔵のモーターを採用している。従来のスバルのハイブリッド・システムで採用していたニッケル水素バッテリーからリチウムイオン・バッテリーに変更し、バッテリーの出力、容量を増大させることで、モーター稼働時間を増大させ、EV走行の時間の延長、加速時の駆動ブースト性能を向上させている。
新型フォレスターの販売店での先行予約は5月18日から開始され、6月18日までの1ヶ月間で4119台の予約を達成し、グレード別ではドライバーモニタリングシステムとe-ボクサーを搭載する最上級グレードのアドバンスが全体の約4割となっている。


また、フォレスターの発表会では、6月22日の株主総会で代表取締役社長(CEO)に就任する中村知美氏が登壇し、グローバル戦略車である新型フォレスターを紹介するとともに、新中期経営計画を策定中であることを発表した。