2018年5月18日、スバルは新型「フォレスター」の今夏発売に先立ち、5月18日から先行予約を開始すると発表した。また、これに合わせ新型フォレスターの日本仕様の概要を明らかにした。
■グレードと主要装備
新型フォレスターの北米仕様のアウトラインは既報の通りだが、日本でのグレード展開が明らかになった。ベースモデルの「ツーリング」、ラグジュアリーグレードの「プレミアム」、スポーティグレードの「X BREAK(Xブレイク)、そしてハイブリッド仕様のトップグレードの「アドバンス」という4グレード構成だ。
※参考:スバル 新型フォレスター北米仕様が日本で初披露 日本仕様の正式発表は6月、発売は9月か?
装備では、プレミアム、アドバンスがフル装備仕様で、アイサイト+アイサイト・セーフティプラス(後方レーダー、アクティブ・ヘッドライト)が標準装備化されている。アイサイト、サイドビューモニター、アクティブ・トルクベクタリング、歩行者保護エアバッグは全車に標準装備される。その一方で、今回新設定されたドライバー・モニタリングはアドバンスにのみ装備され、他グレードにはオプションでも装着できない。
なお新型フォレスターに標準装備されるアイサイトver3はツーリングアシスト機能付きの最新バージョンであることはいうまでもない。
タイヤサイズは、ツーリングが225/60R17、プレミアム、アドバンスは225/55R18でいずれもサマーラジアル、X BREAKだけは225/60R17サイズのオールシーズンタイヤが装着される。
ボディカラーは、新色「ホライゾンブルー・パール」「ジャスパーグリーン・メタリック」「クリムゾンレッド・パール」を含む全9色を展開。
またX BREAKはオレンジを各部のアクセントに、アドバンスはシルバーをアクセントカラーとして使用している。このアクセントカラーはボディ前後のバンパー、サイドのシルガードにも使われているので、識別しやすい。
■e-ボクサー・システム
注目のハイブリッドを搭載したアドバンスは、2.0Lの直噴化されたFB20型を搭載している。それ以外のグレードは2.5LのFB25型直噴エンジンで184ps/239Nmだ。つまりFB20型ハイブリッド専用で、圧縮比はFB25より0.5高め12.5としている。出力は145ps/188Nmだ。
CVT内蔵式で、エンジンとモーターを断続できるクラッチを装備する。モーターはプライマリープーリーの後方に配置。ハイブリッドの運転モードは、EV走行、モーターアシスト走行、エンジン単独での走行、モーターによる減速回生という4モードとなる。モーターはMA1型で、出力は13.6ps/65Nmで、このモーターは従来のXVハイブリッドとまったく同一だ。
注目のバッテリーだが、従来はニッケル水素式を搭載していたが、今回からリチウムイオン・バッテリーに進化し、容量は4.8Ah。電圧は従来よりアップしていると想像される。そのため、モーターによる駆動アシスト効果が従来より高まり、減速回生量も強化されているはずだ。つまり燃費走行のためだけではなく、加速のブースト用により積極的に使用できるのだ。
燃費はJC08モードで、エンジン車は14.6km/L、WLTC計測では、トータルで13.2km/L、市街地モード:9.6km/L、郊外モード:14.6km/L、高速モード:16.4km/L。
ハイブリッド・モデルはJC08モード燃費が18.6km/Lで、WLTC計測ではトータルで14.0km/L、市街地モード:11.2km/L、郊外モード:14.2km/L、高速モード:16.0km/Lとなっており、市街地での燃費向上効果が大きいことがわかる。
ハイブリッド・システムの呼称だが、北京モーターショーではFB20型+ハイブリッドを「インテリジェント・ボクサー」と呼んでいたが、日本市場では「e-ボクサー」と名付けている。
※参考:スバル 北京ショーで「インテリジェント・ボクサー」搭載の新型「フォレスター」登場!
なお、この先行予約の受付と同時に、5月18日から6月19日までスバル本社・恵比寿ショールームで「NEW FORESTER STUDIO」が開催される。ここでは北米仕様の新型フォレスターとともに、初代フォレスター(1997年式・C/20)、2代目フォレスター(2002年式・XT)、3代目フォレスター(2008年式・2.0XT)、4代目フォレスター(2017年式・2.0XT EyeSight)が展示され、展示される新型フォレスターでは乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」が体感できる。
NEW FORESTER STUDIO特設サイト:https://www.subaru.jp/forester/forester/studio/