スバルは2018年4月25日、第15回北京国際モーターショーで、マイルドハイブリッド「インテリジェント・ボクサー」を搭載した新型「フォレスター」の中国仕様を出展した。
5代目となる新型フォレスターは、2018年3月29日にニューヨーク国際自動車ショーでワールド・プレミアが行なわれ、日本でもこの北米仕様がお披露目された。しかし、日本仕様に設定されると予想されているモーターアシスト(マイルドハイブリッド)モデルの詳細は不明のままだったが、ついに北京ショーで中国仕様のモーターアシスト・モデルが公開された。
※参考:スバル 新型フォレスター北米仕様が日本で初披露 日本仕様の正式発表は6月、発売は9月か?
今回出展された中国仕様の新型フォレスターは、「インテリジェント・ボクサー」と名付けられたモーターアシスト仕様の新型パワーユニットを搭載している。なお北京ショーでは新型フォレスターだけではなく、「XV」にもこのインテリジェント・ボクサーのパワーユニットが搭載されて展示された。
このことからもわかるように、2018年秋には新型フォレスターだけではなくXVにもモーターアシスト・モデルが設定されると予想される。
注目の「インテリジェント・ボクサー」、つまりモーターアシストシステムは、トランスミッションの後端部にモーターを配置した、いわゆるP3配置のマイルドハイブリッドだ。プロペラシャフトなしで、リヤアクスルをモーター駆動するP4配置のe-4WDではない。そしてもうひとつ注目されるのが、トランクスペース底辺部に配置されたバッテリー・パッケージの容量が大きいことだ。
つまり、従来のマイルドハイブリッドの常識的なバッテリーサイズより大きいため、より広い範囲でモーター駆動アシストを使用し、同時に減速時のエネルギー回生も多用できることを意味している。
具体的には、バッテリーに蓄電された電力によるモーターだけの走行の距離を長くでき、発進や加速時にはモーターによる駆動ブーストを積極的に使うことができる。つまりこのマイルドハイブリッドは燃費向上用のモーターアシストだけではなく、加速力をブーストする役割も持ったシステムといえる。
このように積極的にマーターアシストを使用するマイルドハイブリッド・システムは日本車では初登場で、大いに注目だ。