2012年スバルは、4月23日から開催される北京モーターショーに中国仕様の2013年型レガシィ、BRZ、中国国内ラリー用のラリーカーWRXを出展することを発表した。4月4日に開幕したニューヨークショーでレガシィのモデルイヤー2013年式のお披露目は行われたが、北京では中国仕様として出展される。
レガシィの中身はアメリカ仕様と共通だが、中国という市場特性を考慮し、圧倒的な存在感を示すエクステリアデザインを施すとともに、車高を上げることで力強いボリューム感をもたせているという。つまり中国専用のグリルやヘッドライトを装備し、車高はアウトバック並みにアップさせて存在感を高めているのだ。ちなみに、スバルは中国での生産を行っていないため、輸入車となるレガシィは価格が高く高級車レンジに位置している。なお、このレガシィは日本では年改タイプが「Dタイプ」として5月上旬に発売される予定だ。
今回はビッグマイナーチェンジとなり、GTグレードはこれまでの2.5Lターボからあのトヨタ86/スバルBRZ用として登場したFA型ベースの直噴2.0Lのツインスクロールターボ(FA20 DIT型)に変更される。高圧縮比、ハプレッシャーターボ、スバル・オリジナルの直噴システムで、トルク、パワーともに2.5Lターボを凌駕するのだ。もちろんダウンサイジング・コンセプトの要素もきちんと取り込まれ、2000rpmから5000rpm付近まで最大トルクが維持され、第2世代のリニアトロニックCVTとの組み合わせで低回転での巡航が可能となり、燃費も大幅にアップしていると予想される。また、NAエンジンもEJ25型からFB25型に変更され、走りと燃費向上を狙う。
ボディ、サスペンションも大幅に刷新され、特にボディは新世代のインプレッサ、86/BRZと同等レベルのノウハウを投入し、剛性を高めて走りの質感をアップグレードしているという。