スバルは2023年7月31日、パナソニック エナジーとバッテリーEVを含む車載用バッテリーに対応するために、中長期的パートナーシップの構築に向けて協議を開始したと発表した。
今後は、パナソニック エナジーが生産する次世代の車載用円筒形リチウムイオン電池をSUBARUに供給し、スバルはパナソニック エナジーから調達した電池を、群馬県内に新たに建設するバッテリーEV専用工場で2020年代後半から生産開始するバッテリーEVに搭載することを視野に入れて、具体的な協議を進めて行く。
これまでSUBARUはEVの本格的な開発・生産に関しては沈黙を続けてきた。またEVの生産を行なうためにはバッテリーの調達・確保が不可欠だが、現在では世界中の自動車メーカーによるバッテリー確保のための争奪戦となっている。
今回の発表で、スバルはバッテリーの調達をパナソニック エナジーに絞ったことと、群馬県に新たにEV専用工場を建設する計画が明らかになった。
しかし、スバルのメイン市場であるアメリカでは、日本で生産されて輸出されるEVでは100万円のEV補助金が獲得できないため、アメリカにおけるEV、PHEVの戦略の策定も待ったなしの状態になっている。
一方で、パナソニック・グループも多くの事業を再編しており、今後は車載用バッテリー、EV用バッテリーが事業の中心とされているため、中国、韓国のバッテリメーカーに対抗して、より多くの供給先を確保することが必須となっている。