スバルは2021年11月19日、AI開発拠点であるSUBARU Lab(スバルラボ:東京都渋谷区)で、データ分析コンペティション「SUBARU画像認識チャレンジ」を11月19日から2022年1月31日まで実施すると発表した。
SUBARU Labは、運転支援システム「アイサイト」にAIの判断能力を融合させることで、安全性をさらに向上させる研究開発を行なう子会社で、2020年11月から業務を開始している。
そのSUBARU Labが実施する「SUBARU画像認識チャレンジ」は、新たな取り組みで、スバルとして初めてアイサイトの画像データ12万枚以上を一般公開し、その画像データセットを用いた物体速度検出アルゴリズムを社外から募集するというもの。
SUBARU Labではこの様な取り組みを通じて外部エンジニアとの接点を積極的に活用するオープンイノベーションや人材採用活動をさらに加速させるとしている。
このコンペティションの背景には、現代の車載用カメラが高性能化を続け取得する画素数が飛躍的に拡大しており、さらに他のセンサーからの点群データが加わると情報データ量は増大する。こうした拡大し続ける画像データ量から物体を検出するにはCPU演算が要求され、CPUの高性能化、消費電力の増大が必須になってくる。
そのため今後は、より合理的なAI技術による画像認識手法が重要で、CPUの演算能力だけに依存しない、より優れたAI技術により高度運転支援システムや自動運転技術の性能を向上させる可能性が求めるものだ。そのため、従来のアルゴリズムにとらわれない、斬新なAI技術のコンペティションを行なうことになったというわけだ。
「SUBARU画像認識チャレンジ」はデータ分析コンペティションを運営するSIGNATEのWEBサイトを活用しての開催で、期間中は何度でも挑戦が可能。また、コンペティションの優秀成績者には報奨金が贈呈される。
SIGNATE公式WEBサイト:https://signate.jp/competitions/563