スバルUSAは2021年3月30日、北米専用モデルとなる2022年型となる新型SUVモデル「アウトバック ウィルダネス」を発表しました。
「アウトバック」は、ステーションワゴンとSUVの長所を融合させたスバルのフラッグシップクロスオーバーSUVモデルで、アメリカ市場で強い存在感を獲得しています。
2019年にアメリカ市場に導入した現行モデルは、スバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)と新採用のインナーフレーム構造、アイサイトを始め最新技術を投入し、安心感のある快適な走り、荷物を効率的に積める積載性、質感の高い内装といったクルマとしての本質的価値を高めたクロスオーバーSUVとして登場しています。
アウトバックのクロカン性能をさらに強化
今回初公開された「アウトバック ウィルダネス」は、これまで「アウトバック」が構築したSUV価値をベースにしながら、アウトドアシーンでの走破性や機能性をさらに強化し、タフなキャラクターをさらに強調。新たな価値を提案するクルマとして北米市場に導入するモデルです。ジープでいえば「トレイル・レイテッド」仕様といえばわかりやすいかもしれません。
搭載されるパワーユニットは、2.4Lの水平対向4気筒直噴ターボエンジン(FA24型)で、264ps/376Nmを発生。組み合わされるリニアトロニックCVTは、標準モデルに対し極低速走行時のトラクション性能を強化しています。
また、高剛性ボディにバンプストローク量の大きい専用サスペンションを組み合わせることで、日常使用での快適性を維持しつつ、未舗装路での衝撃吸収や路面追従性も向上。さらに、オールテレーンタイヤを装着することで、荒れた登坂路などでの走破性を強化しています。
最低地上高は標準アウトバックの220mから240mへと本格的クロスカントリー4WDモデルのレベルまで高めており、路面との接触に対する安心感を向上。悪路走行を支援するX-MODEも、DEEP SNOW/MUDモードの対応速度域を広げ、実用性を向上させています。
デザインは、内外装ともに機能性、タフさを強調しています。フロント、リヤのバンパーをはじめ、このモデル専用のアイテムは、アクティブなデザインであるとともに車体を保護する役割も兼ね備えています。
また、積載力を向上させたルーフレールや、左右両方に装着した牽引フックなど、オフロード・シーンでの実用性を高める専用装備も採用。これらの機能性を併せ持つ部分にはアナダイズドイエローのアクセントカラーを配色しています。
インテリアもこのアナダイズドイエローをアクセントに、ブラックとグレーのダークトーンで全体をコーディネート。防水性を備えたシート表皮/後席シートバックなども採用し、アウトドアでも気兼ねなく使える機能性を表現しています。
この新型「アウトバック ウィルダネス」はSUVラインアップの強化戦略の一環です。最大市場であるアメリカにおいては、2018年以降、新型3列SUV「アセント」、PHEVの「クロストレック ハイブリッド」を発売しており、今回「アウトバック ウィルダネス」を追加することで、SUVバリエーションのさらなる拡充を図っています。