スバルは2019年3月5日、ジュネーブで開催中の第89回ジュネーブ国際モーターショーで、コンパクトSUVのコンセプトカー「ヴィジヴ アドレナリン コンセプト」を初公開した。
スバルのコンセプトカーは従来から「 VIZIV(ヴィジヴ)」の車名が冠せられるが、今回は次世代のコンパクトサイズのSUVをテーマにしている。そのデザイン、幅広のサイズから考えて次期型XVのデザイン・スタディモデルと考えられる。
近年のスバルのデザインは「DYNAMIC×SOLID」をテーマにしているが、2018年夏以降はより大胆なデザイン表現に進化させていくことを発表し、そのデザイン・キーワードとして「BOLDER(ボルダー、大胆さ)」を新たに掲げている。
今回公開した「ヴィジヴ アドレナリン コンセプト」は、「BOLDER」というテーマのもとでデザインされた第1弾のコンセプトカーとなる。ダイナミックで力強いソリッド感のある造形と、乗員をしっかりと守るルーフやプロテクターを組み合わせ、強靭さ、力強を表現している。
ホイールからオールテレーンタイヤに繋がるホワイトのアクセントは、このクルマの持つフィールドギアという印象をより強調。アクティブなライフスタイルを持つ人にアピールする力強いデザインのSUVだ。
また「e-BOXER」を搭載する「フォレスター」と「 XV」の2車種のヨーロッパ仕様車を公開した。この2台はスバル初となるヨーロッパ向けの電動化商品となる。スバルはヨーロッパではWRX、レヴォーグなどのターボモデルがメインであったため、CAFE(企業平均燃費)が厳しい状態で、CAFEを改善するためにe-BOXERモデルの拡充が必須だ。その「e-BOXER」を搭載したヨーロッパ向けのフォレスター、XVは、2019年秋から販売を開始するという。