2018年8月6日、スバルは2019年3月期の第1四半期(4月〜6月)の業績、決算を発表した。その内容は売上高はマイナス1048億円、営業益51.8%減となる576億円、営業利益率は前年同期の13.2%から8.5%に急降下したことで、経済アナリストは早くも赤信号を灯した。
しかしこの第1四半期は、グローバルモデルのフォレスターの新旧型の入れ替えとなる端境期で、日本では新型フォレスターは7月から発売となり、北米は9月からの発売。従来モデルは販売奨励金を増加させているなどの要因も加わっているため、大幅減益は織り込み済みだ。
第1四半期の世界販売台数は、前年同期比12.3%減の23万8000台となっている。この減少分の大半はフォレスターの減少だ。国内販売では、インプレッサ、XVの新型車効果が落ち着いたことに加え、フォレスターがフルモデルチェンジの直前で在庫車も減少したため、前年同期比で28.5%減の2万9000台だった。
海外販売では、北米市場を中心にクロストレック(XV)の販売が好調に推移したものの、フルモデルチェンジを控えてフォレスターの出荷が減少したことなどにより、海外合計は前年同期比9.5%減の20万9000台となっている。連結売上高は、販売台数の減少などにより、前年同期比2.9%減の7092億円。
しかし2019年3月期の通期見通しは、世界販売台数110万台、連結売上高3兆2500億円、営業利益3000億円と変更はない。この根拠はフォレスターの北米での販売が9月から開始されること、5月から発売された北米専用モデルのミッドサイズSUV、新型アセントの販売の伸びが期待されるなどによるものだ。
2019年3月期 第1四半期連結決算と通期予想