富士重工業は2011年5月24日、軽乗用車「ステラ」をフルモデルチェンジし発売したと発表した。
新型ステラは、ダイハツからのOEM供給車で、ダイハツ・ムーブがベースとなっている。この結果、スバルが生産する乗用車タイプの軽自動車は53年の歴史に幕を下ろすことになった。
現時点では、赤帽専用車を設定するなどして信頼性の高さに定評のあるサンバーのみが継続生産されるが、これも来年春には生産を終了する予定だ。
新型ステラは広い室内空間と優れた燃費性能が特徴で、一部グレードにはアイドリングストップ機能を搭載する。気になる燃費は、アイドリングストップ付きはハイブリッドを除くガソリン車の中では、クラストップレベルの27km/L(10・15モード)、を実現。アイドルストップなしで25km/Lとなっている。
エンジンは3気筒12バルブ(可変バルブタイミング付き)、トランスミッションはCVTという組み合わせで、4WDモデルも設定される。
室内は、高さを抑え、左右へ広がりを見せたインストルメンタルパネルにより、開放的で見晴らしの良い運転席を備える。また、後席は前後240mmのスライドが可能で、荷室からもリヤシートを操作できるよう利便性を向上させている。
また、スポーティな装備を充実させたステラカスタムも用意され、エアロバンパーや丸型4灯式ヘッドライトを採用し、さらに、リヤスポイラーや6本スポークの15インチアルミホイールを装備するなど、力強く躍動感あるデザインを表現している。
インテリアは、アイボリーが基調のステラに対し、ステラカスタムはブラックを基調とし、インストルメンタルパネルとステアリングホイールにシルバーのアクセントをあしらうことで、上質でスポーティな室内空間に仕上げている。