次期インプレッサはクーペフォルムの4ドアボディ

2010年11月17日から開催されているロサンゼルス・オートショーで、スバルはインプレッサ・コンセプトを出展している。このインプレッサ・コンセプトは、スバルの新ブランドステートメント「Confidence in Motion」(信頼・安心のダイナミクスといった意味)を表現したデザインコンセプトモデルだという。

front rear

エクステリアデザインのテーマはDynamic flow & Confident stance。クーぺフォルムの4ドアボディとしているのが特徴だ。注目すべき点は、従来は否定していたキャビンフォワード、すなわちAピラー位置を前進させてきたことだ。このためAピラーの角度が従来より強まっている。ただしこの手法はドライバーから見たAピラー越しの斜め前方視界が悪化するため、市販となれば、なんらかの対策が必要となるであろう。

ボディ全体はワイド&ローで、前後のフェンダーアーチはオーバーフェンダー風に強調されている。今回のコンセプトモデルはインプレッサの標準ボディであり、WRXグレードになれば前後のフェンダーの張り出しは、はるかに大きなものになるだろう。

フロントマスクは、スプレッドウイングを中央に配した六角形(ヘキサゴン)グリルとしている。またヘッドランプ形状もホークアイ(鷹の眼)フォルムで、つまりレガシィと統一性をもたせたデザインにしているわけだ。リヤもフロントと同じデザインモチーフで、中央のリヤガーニッシュをヘキサゴンシェイプとしている。前後とも大きなダクトグリルを下方に配置し、インパクトを与えている。なおエクステリアのカラーは「スカイシルバー」と名付けられたブルー系シルバーの新色で、今後のスバル車のシルバーとして展開する予定という。

side

インテリアのテーマは「Dynamic, Enticing, Secure」(ダイナミック、魅惑的、安心感)だ。コンセプトカーでは全体的に明るいカラーでまとめられているが、センターコンソールの集中ディスプレーや先進的なメーターデザインに特徴がある。装備としてはアイサイトを搭載している。

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公表されているスペックは、全長:4520mm、全幅:1820mm、全高:1430mmで、全高が従来より40mmほど低められている。ホイールベースは2640mmで、現在のモデルより15mm程度長い。

搭載するエンジンは新型のFB20型でトランスミッションはリニアトロニック(CVT)と発表されている。もちろん、その先にはターボモデルもラインアップされるだろう。またミッションではマニュアルも設定されるのは間違いない。

現行モデルは2007年発売であり、次期型モデルの登場は2012年頃と予想される。今回はデザインコンセプトモデルとされているが、純粋にコンセプトモデルであれば現存する車名は通常使わない。つまり、「インプレッサ・コンセプト」なのだから、過去を振り返っても車名付きコンセプトモデルと市販モデルで、大きく違わなかったことから、基本フォルムはほぼこのまま発売されると考えられる。

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