三代目SH型フォレスターがマイナーチェンジ

富士重工業はスバル フォレスターに改良を施すとともに、S-EDITIONを追加設定し、10月25日より発売すると発表した。

プラットフォームは、引き続きインプレッサと共通のSIシャシーを採用し、フロントがストラット、リヤがWウイッシュボーンという構成に変わりはないが、型式は3種類となり、エンジンでは2.0LNA、2.0Lターボ、2.5Lターボとなる。このベースグレードとなる2.0Lエンジンは既報の新エンジンFB型で、まったくの新設計から誕生したものだ。基本性能の高効率化を徹底した設計とし、約10%の燃費向上をはじめとした環境性能と全域でのスムーズな加速といった走行性能の実現を目指し開発されたエンジンだ。

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新開発エンジンについてはhttps://autoprove.net/?p=2754を参考にしてほしい。

エクステリアではグリルのデザインが変更されている。外周部が強調され力強さと質感を表現したというデザインになっている。また、一部グレードを除きLEDターンランプの採用や空力性能に優れる新形状のルーフスポイラーの採用などがある。インテリアでは、主に質感に関する変更がおこなわれ、シート表皮の変更やインパネ上部の塗装を変更している。

新エンジンFB型を搭載するにあたってサスペンションの設定変更が行われ、主にリヤダンパーの減衰力の応答性を向上させたり、リヤサブフレームブッシュの特性を変更し、乗り心地と操舵時のリヤの追従性を高める見直しが行われている。

2.5Lターボの復活 S-EDITION

そして「S-EDITION」という新グレードが追加された。待望の2.5Lターボ搭載モデルである。海外モデルではすでに存在しており、また、先代のSG型フォレスターにも設定があったにもかかわらず、現行SHモデルからはラインアップ落ちしていたグレードである。それがインプレッサWRX STI A-Lineのユニットが搭載されて復活したのだ。

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ハイパフォーマンスSUVにふさわしい優れた走行性能を得るために、エンジンは2800rpmから最大トルクを発揮するフラットトルク特性を持つエンジンに、電子制御の5速ATマニュアルモード付ミッション(パドルシフト付き)と組み合わされた。マニュアルモードのシフトダウン時にはスムーズな変速を実現するダウンシフトブリッピングコントロール(回転数同期制御)も搭載され、スポーツドライブが楽しめる。また、走行状況に応じて、ドライバーが任意でエンジン特性を3つのモードから選択できSIドライブも採用している。さらに、VTD-AWD(不等&可変トルク分配電子制御AWD)を採用し、前後輪トルク配分を走行状況に応じて連続可変させ、操縦安定性を高めている。

足まわりもS-EDITION専用チューンが施され、前後ダンパーの減衰力応答性を高めるとともに、ハイパワーターボSUVにふさわしいスポーティなサスペンションに仕上げているという。

エクステリア、インテリアでは、ダーク基調&ブラックメッキのフロントグリルやSTI製17インチホイールが標準装着されている。アルカンターラと本革を組み合わせた専用シート、ブルー色トリムの採用などインテリアにもスポーティさが盛り込まれている。

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STIのコンプリートカー「フォレスターtS」を発表

スバルテクニカルインターナショナルはフォレスターS=EDITIONをベースにSTI独自のチューニングをした「フォレスターtS」を発表し、12月24日から全国のスバル特約店を通じ一斉販売を開始する。

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フォレスターtSは主にハンドリングを中心に独自の味付けを施し、その走りをさらにスポーティに磨きあげたモデルとしている。STIのコンプリートカー共通のテーマである「Sport、Always!」すべての道、クルマとの対話はいつもスポーツだ! をコンセプトに、車高や重心高の高いSUVながら、後席同乗者を含めすべての搭乗者が気持ち良いと感じるハンドリングを目指したものだ。

サスペンションではフロントをアップサイドダウンとしSTIオリジナルの減衰ダンパーに、STI製スプリングが組み合わされる。リヤも同じくSTIのダンパーとスプリングに変更されている。車高は15mmダウンされ、これまでのSTIモデルと同様に補強材を用い、また、ブッシュ類にもチューニングをすることで、コンプリートカーならではの強靭でしなやかな走りを実現しているという。

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エクステリア、インテリアについても専用の変更が行われている。ハーフバンパータイプのフロントスポイラーや17インチアルミホイール、STIロゴ入りステアリング、シフトノブ、240km/hコンビネーションメーター、プッシュエンジンスイッチなど物欲心があおられる装備が満載だ。

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販売計画では限定300台、受注期間2011年4月28日までとなっているが、価格が現在未定なので、決定し次第報告したい。

Auto Proveのひと言

フォレスターは海外で販売が好調のため、新開発のNAエンジンを最初に採用し、商品力をアップ。国内市場でも新エンジンの採用と2.5Lターボの追加により、さらに強い存在感を訴求している。日本ではクロスオーバーカー、SUVのカテゴリーは大きいとはいえないが、フォレスターは最もスポーティなSUVというポジションはより強固になったといえる。

スバル公式Web

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