日産 新型スカイラインは手放し運転ができる

日産は2019年7月16日に、ビッグマイナーチェンジしたV37型スカイラインを正式に発表した。発表会では、星野朝子副社長、中畔邦雄副社長のプレゼンテーションが、徳岡茂利CVEが車両解説を行なった。また日産のアンバサダーに就任したフェンシングの太田雄貴氏が登壇。日産の本社で行なわれた発表会の様子をお伝えしよう。

発表会で登壇した太田雄貴氏(左)、星野朝子副社長、中畔邦雄副社長
発表会で登壇した太田雄貴氏(左)、星野朝子副社長、中畔邦雄副社長

手放し運転可能なプロパイロット2.0

この新型スカイラインの発売は2019年9月からで、発売開始の約2ヶ月前に発表されたことになり、やや異例といえる。その理由は、できるだけ早めに情報を開示し、正式発売までに販売店での予約受注を集中させるという、近年多くの自動車メーカーで見られる先行受注を重視する戦略だ。それと、もう一つの理由はBMWが今夏から渋滞時のハンズフリー機能を搭載すると発表していることへの対抗策とも考えられる。

太田雄貴氏がプロピアロット2.0を初体験する様子が紹介された
太田雄貴氏がプロパイロット2.0を初体験する様子が紹介された

やはり、テレビ局や新聞媒体などのマスメディアは、スカイラインというクルマそのものより、ハンズオフ(手放し)運転が実現することに対する関心が高いので、より早く発表して注目を集中させる作戦なのだろう。

世界唯一のダイレクトアダプティブ・ステアリング(DAS)。ステアリングシャフトは緊急時のバックアップ用で通常は使用されず、モーターのみで操舵する
世界唯一のダイレクトアダプティブ・ステアリング(DAS)。ステアリングシャフトは緊急時のバックアップ用で通常は使用されず、モーターのみで操舵する

BMWとの違い

ただし、BMWは高速道路アダプティブクルーズ・コントロール作動時の渋滞追従走行時で、60km/h以下でハンズオフ運転が可能という条件が付いているが、日産のプロパイロット2.0は高速道路での渋滞時とは限定せず、デジタル3次元マップがカバーしている高速道路、自動車専用道路であれば100km/h走行でもハンズオフ運転が可能になっている。

面白いことに、最新のBMWも今回の新型スカイラインも、フロント・カメラには同じZF製の3眼カメラを採用しており、その他に複数のミリ波レーダーや超音波センサーを装備して、クルマの周囲360度の物体検知を行なっているのは共通だ。

しかし、最大の相違は、新型スカイラインはゼンリンの高精度なデジタル3次元マップを搭載し、GPSによる位置情報とカメラやレーダーの情報を融合させ、高速道路上で誤差5cm以内という精度で自車が道路上のどの車線の、どこを走行しているかを判定できる能力がある。さらに、どの車線を選んで目的地に向かうか、という走行計画を備えている能力が優位差になっている。

もうひとつは、スカイラインの独壇場となるダイレクトアダプティブ・ステアリング(DAS:ステアbyワイヤー)により、より精度良く進路を制御できる点も有利だ。

プレゼンテーションを行なう星野朝子副社長
プレゼンテーションを行なう星野朝子副社長

スカイラインの新たな走り

新型スカイラインは、新たに電子制御式の連続可変ダンパー(インテリジェント・ダイナミック・サスペンション)を装備し、400Rはこれを標準装備、GT Type SPにはメーカーオプションを設定している。

この電子制御サスペンションは、すでに輸入車などに多く採用されているが、スカラインの場合は、ダイレクトアダプティブ・ステアリング(DAS)を装備しているため、ステアリング操作の舵角情報をいち早くインテリジェント・ダイナミック・サスペンション側に伝達することができ、実際のカーブに進入するより前に、ダンパー側の減衰力を変更することができるのがメリットだ。

もちろんその他に、サスペンションの動き(変位量)を検出し、車体がフラットになるようにダンパー側で制御するため、コーナリング姿勢やわだち、荒れた路面での車体の安定性は極めて高いレベルだという。

新型スカイライン 詳細情報

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