日産自動車は2023年4月13日、6代目で日本市場では基幹モデルの新型ミニバン「セレナ」e-POWERを4月20日に正式発売すると発表した。新型「セレナ」は、2022年11月に発表しており、ガソリンエンジン車はすでに発売しているが、本命モデルのe-POWER車は発表から5ヶ月遅れの4月発売となった。
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なお、すでに注文を受け付けており、受注開始から2万台を突破している。また、歴代「セレナ」としては、1991年に初代モデルを発売して以降、国内での累計販売台数が200万台に到達した。
新型「セレナ」は、ミニバンとしての室内空間の広さや利便性の向上に加え、先進技術やクルマ酔いを軽減する技術を搭載するなど、ファミリー層向けの最新のミニバンだ。今回発売する e-POWER車は、新開発のアトキンソンサイクル運転の1.4L・3気筒のe-POWER専用エンジンを組み合わせた第2世代「e-POWER」を搭載し、よりパワフルで気持ちの良い加速性能や、高い静粛性を実現している。
また、カスタムカー「オーテック」や、幅広いニーズに対応する福祉車両、車中泊仕様車「マルチベッド」など、特装車にも幅広くe-POWER車をラインアップしている。
これまでに販売・受注した新型セレナの中でe-POWER車は、約半数以上の人々に選ばれており、15%以上の人が最上位グレードのLUXION(ルキシオン)を選択している。ボディカラーは、プリズムホワイトが1番の人気カラーで、次いでダイヤモンドブラック、2トーンではプリズムホワイト/スーパーブラックの順になっている。
なお、今回発売する「セレナ」e-POWERには、センターピラーインナーなど複数のボディ骨格部品に、製造時のCO2排出量をマスバランス方式(CO2を削減した製法の鋼材の重量比)により100%削減した、低CO2高炉鋼材を新たに採用しているのも特長だ。
また、日産、日産フィナンシャルサービス、損害保険ジャパンと共同で開発した、車両搭載のテレマティクス技術を活用した自動車保険プラン「日産カーライフ保険プラン つながるあんしんプラス」 を、今回の新型「セレナ」e-POWERから本格導入している。
この商品は、「日産カーライフ保険プラン」が提供する従来内容に、「安全運転アシストサービス」と「緊急対応トータルサポート」という2つを加えた新たな保険サービスとなっている。
「安全運転アシストサービス」は、テレマティクス技術により車両から取得した走行データをベースに、ユーザーの運転状態をスコア化することで安全運転に対する意識を高め、スコア結果によって保険料が割引になるというもの。また、「緊急対応トータルサポート」は、万が一の事故の際に緊急対応(救援機関への連絡)からレッカー手配、保険会社への事故報告までをまとめてサービスを行なうシステムになっている。