日産自動車は2017年9月1日、「ノート」を仕様向上し、同日より全国一斉に発売すると発表した。
今回の仕様向上では、高速道路などでの長距離ドライブ時にドライバーの運転負荷を低減する「インテリジェント クルーズコントロール」や、意図せず走行車線を逸脱しそうな場合に車線内に戻す操作を支援する「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」を新たに採用するとともに、「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」の性能も向上させている。また、アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる衝突防止を支援する「踏み間違い衝突防止アシスト」では、新たにフロントカメラと連動させることで、約25km/hまで作動車速域を広げ、前方の歩行者に対しても作動するよう、e-POWERのグレードにおいて性能を向上させている。さらに、先行車や対向車のライト、道路周辺の明るさを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替える「ハイビームアシスト」を一部のグレードを除き標準採用としている。これら先進安全技術の充実によって、経済産業省や国土交通省などが普及啓発を推進している安全運転サポート車(セーフティ・サポートカーS)のワイドに対応することとなった。
また、今回の基準車の変更に準じ、「ノートNISMO」シリーズも、あわせて仕様向上し、10月17日より発売することとなっている。
さらに、今回の仕様向上に合わせ、スポーティさを強調したスタイリッシュな新グレード、「ブラックアロー」を追加設定している。「ブラックアロー」は、ルーフやドアミラー、アウトサイドドアハンドルのブラック化に加え、ダークメタリック塗装の15インチアルミホイールを採用し、引き締まったスポーティなエクステリアデザインとしているのが特徴。インテリアにおいては、内装トリム(ルーフトリム、ピラー等)をブラック化し、シートやドアトリムクロス、フィニッシャー類を専用カラーとしている。
さらに存在感のある内外装で「ノート」のアクティブ感をより演出した新しいSUVテイストの「クロスギア」も追加設定。これは今秋より発売される予定となっている。
日産自動車の関連会社であるオーテックジャパンは、「ノート」の仕様向上にあわせ、カスタムカー「モード・プレミア」および、「助手席回転シート」、「助手席スライドアップシート」を仕様向上し、9月1日より日産の販売会社を通じて全国一斉に発売すると発表した。
今回の仕様向上では、「モード・プレミア」、「助手席回転シート」、「助手席スライドアップシート」においてもベース車と同様に、「インテリジェント クルーズコントロール」や、「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」を新たに採用したほか、「ハイビームアシスト」を標準装備とし、利便性と安全性を向上させている。