日産自動車は2022年3月15日、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)によって実施される自動車アセスメント(JNCAP)で衝突安全性能と予防安全性能などを統合して評価する総合評価「自動車安全性能2021」でコンパクトSUVの「キックス」が最高評価「ファイブスター賞」を獲得したと発表した。
「キックス」の「ファイブスター賞」獲得は、今年度これまでに評価を実施した「ルークス」、「ノート/ノート オーラ」に続く3車種目となり、SUVの車両カテゴリーの総合的な安全性の高さを示すことになった。
なおNASVAによる「JNCAP」は、従来は年2回に分けて試験車両をまとめて公表していたが、2021年度からは試験の評価が確定した車種から順番に公表される方式に変更されており、「キックス」は2021年度の7番目の車種だ。
最高評価となる「ファイブスター賞」は、衝突安全性能評価と予防安全性能評価の両評価で最高ランクを獲得し、さらに事故自動緊急通報装置を備えた車両にのみ与えられる賞だ。
「キックス」は、2020年度の試験で4つ星の評価結果を獲得しているが、シートの主要構造が変更されたことから 2021年度に新たに後面衝突頚部保護性能試験を実施した結果、ファイブスター賞獲得した。
夜間の歩行者にも対応したインテリジェント エマージェンシーブレーキや、前進時は人や車両も検知する踏み間違い衝突防止アシストなどの先進安全技術を全車に標準装備している。さらにヘッドレストの頚部保護性能を向上させ、後面衝突頚部保護性能の評価を最高のレベル5まで引き上げることができたことで、衝突安全性能評価と予防安全性能評価の両方で最高のAランクを獲得している。