日産&イタルデザイン共同開発の「GT-R50 by イタルデザイン」初披露、50台限定で販売予定

日産 GT-R50 by Italdesign 展示 プレゼンテーションを行なったグローバルデザイン担当のアルフォンソ・アルバイサ専務執行役員
「GT-R50 by イタルデザイン」のプレゼンテーションを行なったグローバルデザイン担当のアルフォンソ・アルバイサ専務執行役員

2018年10月15日、ニッサンブランドのグローバル発信拠点「NISSAN CROSSING(ニッサン クロッシング)」(銀座)で、イタルデザインと初めて共同開発したプロトタイプ車「GT-R50 by Italdesign(イタルデザイン)」を初披露した。
※関連記事:日産のプロトタイプモデル「GT-R50 by Italdesign」を期間限定展示
日産 GT-R50 by Italdesign 展示

「GT-R50 by イタルデザイン」は、実際には7月にグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード、9月にはアメリカのラグナセカに登場して走る姿を見せており、日本でも東京・代官山T-SITEの「GT-R(R35)」モーニングスペシャルで展示されているが、日本での正式な公開は今回が初めてになる。
また、今回展示される車両は「プロトタイプ」とされているが、すでに海外でデモ走行を行なっていることからも分かるように、走行可能な状態となっていて、ほぼ市販仕様といえる。
日産 GT-R50 by Italdesign 展示

「GT-R50 by イタルデザイン」のプロジェクトは、2019年に日産としてGT-Rの50周年を迎えること、イタリアのカロッツェリア「イタルデザイン」も2018年が50周年という縁もあって、日産とイタルデザインの共同プロジェクトとして2017年半ばにキックオフ。開発と設計、内外装の艤装、製造はイタルデザインが担当し、内外装のデザインは日産デザインヨーロッパと日産デザインアメリカが担当により、プロジェクトが進められてきた。

日産 GT-R50 by Italdesign 展示

ベース車両は栃木工場で製造される「GT-R NISMO」で、GT3用のターボを採用。3.8L・V6ツインターボエンジンは、最高出力720ps、最大トルク780Nmを発生するハイパワー仕様となっている。

グローバルデザインを担当するアルフォンソ・アルバイサ専務執行役員は、「記念モデルにふさわしく、GT-Rのデザイン・アイコンを活かした。さらに過去のKPGC10型GT-Rのレース仕様のイメージや、スーパーカーのスタディモデル「日産コンセプト2020 ビジョン グランツーリスモ」で採用したアイデアも盛り込み、サーキットをイメージしたデザイン」と説明した。
カーボンをふんだんに使用したインテリアなどにも、そのコンセプトが見てとれる。ただし、実際の販売段階ではインテリアの仕上げはビスポーク(注文仕様)となり、オーナーの好みの素材を選ぶことができる。

日産 GT-R50 by Italdesign 展示 レースイメージを強調したインテリア
レースイメージを強調したインテリア

エクステリアのデザインは、V35型GT-Rのテーマである角張った塊感、モンスターにふさわしい威圧的とも言える迫力を持たせつつ、高性能の象徴でもある「リキッドキネティックグレイ」塗装とエネルギッシュな情熱を象徴する「エナジェティックシグマゴールド」塗装を組み合わせ、優れたエアロダイナミックスとハイパフォーマンスを強調している。

ボディはベース車両から大幅に手が加えられており、ルーフは低く抑えられ、前後のフェンダー部は拡幅された。ボンネット、トランクリッド、前後のバンパー部などはフル・カーボン製で、それ以外はアルミパネルも使用。インテリアのドアトリム、インスツルメントパネルなどもカーボンを使用し、アルカンタラ生地と組み合わせている。その一方で、2+2のシート配置、リヤトランクの容量の確保、丸型リアランプなどGT-Rらしさも採り入れられている。

また、エアロダイナミックスの性能追求のために、フロントのスポイラー、リヤの昇降式リヤウイング、大型ディフューザーの採用などに加え、Cピラー前の3角ウインドウの後端からエアを取り込み、円筒の空洞状のリヤ丸型ランプの中央やその周囲からエアを排出する仕掛けも施された。

タイヤは、ミシュラン・パイロット・スーパースポーツで、フロントは255/35R21、リヤは285/30R21サイズと迫力満点だ。

「GT-R50 by イタルデザイン」は海外でのデモ走行の様子や国内での展示だけで、すでに購入を希望している人もいるという。価格は90万ユーロ以上とされているが、内装はビスポークのため、実質価格は1億2000万円からとなる予定だ。「50周年記念モデル」ということで、生産台数は50台に限定される予定だが、その注文方法は専用のWEBサイトから購入希望メールを送ることで日産とコンタクトできる。ただし納期は1年以上待つことになるという。

また、メンテナンスは特別契約の日産販売店で行なわれ、エクステリアのパーツなどはイタルデザインから供給される。緊急の場合はイタルデザインからフライングドクターがパーツを持参してやって来るというシステムになっている。

 

【日産GT-R50 by Italdesign 展示概要】

・会場:NISSAN CROSSING
 東京都中央区銀座5-8-1 TEL 03-3573-0523
・営業時間:10:00〜20:00
 


グランドセイコー スポーツコレクション スプリングドライブ クロノグラフ
GMT featuring Nissan GT-R50 by Italdesign

グランドセイコー スポーツコレクション スプリングドライブ クロノグラフGMT featuring Nissan GT-R50 by Italdesign

セイコーウォッチは、日産GT-Rと同様に日本のモノ作り、匠の技を極めた「グランドセイコー」を1960年から市販している。2010年からは、メカニカル、クォーツ、スプリングドライブという3重のモーブメントを備えた最高レベルの性能と洗練されたデザインを融合させたグランドセイコーのグローバル展開を行ない高い評価を受けている。

今回、グランドセイコーは「GT-R 50 by イタルデザイン」とコラボレーションし、カスタムメイドによる完全受注の特別モデル「グランドセイコー スポーツコレクション スプリングドライブ クロノグラフGMT featuring Nissan GT-R50 by Italdesign」を企画し、オーダーの受付を開始した。受付は銀座・和光でのみ。販売数は3本を予定しており、それぞれカスタムメイドによる世界でたった一つとなる個別対応で仕上げられる。
価格は税別2000万円。
グランドセイコー スポーツコレクション スプリングドライブ クロノグラフGMT featuring Nissan GT-R50 by Italdesign

このスペシャルモデルは、セラミックスの中でも最も硬いジルコニア・セラミックス(ステンレスの約7倍の硬度)と、金属を使用したハイブリッド構造となっている。ベゼル、バンド結合部、そしてブレスレットに採用されたジルコニア・セラミックスは、鏡面研磨により美しく仕上げられており、硬質のセラミックスが時計を傷から守ると同時に、金属ケースとのコンビネーションによって高い装着性と防水性を実現。

また、ガラス部分はデュアルカーブ・サファイアガラス、裏蓋もサファイアガラスを使用したシースルー構造。ムーブメントはスプリングドライブ・クロノグラフの自動巻きで、グランドセイコーならではの高い機能性と優美な美しさを両立させている。
 
Nissan GT-R50 by Italdesign特設サイト(日産)
 
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COTY
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