日産と日産モータースポーツ&カスタマイズは2022年9月28日、「ニッサン Z」(日本名:フェアレディZ)をベースとしたカスタマー向けのレース車両「ニッサン Z GT4」を発表した。
「GT4」カテゴリーは、市販車をベースに自動車メーカーが開発したGTレース市販車両で、現在、世界中の多くのスポーツカーメーカーが車両供給を行なっている。基本的にアマチュア・ジェントルマン・ドライバー向けのGTレースカーで、GT3カテゴリーに比べてレース用改造部分が少なく、それだけ低価格になっている。
日産モータースポーツ&カスタマイズのNISMOレーシング事業部が開発した「ニッサン Z GT4」は、ベースとなるフェアレディZをベースに、走行性能、安全性、耐久性、操作性を高次元でバランスさせている。
今年の6月に開催された「富士24時間レース」にST-Qクラスにテスト参戦した車両をベースに改良を重ね、プロドライバーからジェントルマンドライバーまで、幅広いレベルのドライバーが操ることができるパフォーマンスを実現している。
搭載エンジンはベースのVR30DDTT型エンジンをGT4レース用にエンジンチューニングし、
レース用に最適化したシャシーとサスペンションを装備。またレギュレーションの範囲内で最大限の性能を確保した空力性能を実現している。そしてコクピットは居住性、操作性を重視した仕様になっている。
なおスペックの詳細は、11月1日〜4日にアメリカで開催される2022 SEMAショーで発表され、車両の供給は2023年シーズンから開始される予定になっている。