2014年2月13日、日産は三菱との合弁会社「NMKV」で開発した軽自動車の第2弾にあたるスーパーハイトワゴン、「デイズ ルークス」を発表し、同日から発売を開始した。デイズ ルークスは、スーパーハイトワゴンのユーザーから要望の多い、広さと使い勝手を両立させたパッケージングに、メインターゲットである子育て世代のヤングママを重視した装備を充実させている。
デイズ ルークスのラインアップは、従来通り標準モデルとハイウェイスターの2本立てだ。デイズ ルークスは日常での使用で便利な先進装備を採用している点が特徴になっている。日産の数多くの車種で採用されているアラウンドビューモニター(三菱eKスペースには未設定)は、車両周囲を上から見下ろしたような映像を映し出し駐車をサポートする。トップビューでは空から見ているような視点で、さらにトップビューとフロントビュー、またはトップビューとリヤビューを同時に表示することで、車両周辺と前方、または車両周辺と後方を同時に確認できる。またサイドブラインドビューでは死角部分も表示し、狭い道路脇の駐車や対向車との道のすれ違いをサポートする。
リモコンオートスライドドアは、インテリジェントキーを身に着けていれば、両手がふさがっていてもワンプッシュで開閉できる便利装備だ。この他に前席からでも後席からでも引き出せる助手席シートアンダーボックスも装備している。
センターコンソールはタッチパネル式オートエアコンを採用。大きな表示と高輝度白色照明で高い視認性備えている。フロントドア・ウインドウガラスは紫外線を約99%カットするスーパーUVカット断熱グリーンガラスを採用。女性ユーザーの日焼けの心配を解消している。
リヤシーリングファンは、前方からのエアコンの風量と向きを調整し後席にも送風し、空気循環で快適な室内を保つのは室内容積の大きなスーパーハイトワゴンならではの装備だ。また、後席のロールサンシェードで後席乗員への眩しい日差しを遮るようにしている。
室内高はクラストップの1400mmで、27インチの自転車を収納可能。子供の着替え、チャイルドシートへの乗せ降ろし、高さのある荷物の積み下ろしなどでも大きなメリットを発揮する。リヤロングスライドシートは、クラストップスライド量260mmを実現し、大人が足を組んでも余裕ある足元スペースが得られる一方で、運転席から後席のチャイルドシートに乗車している子供の顔にも手が届くくらい近づけることもできる。
安全装備では、VDCをハイウェイスターターボに標準装備し、一部グレードにオプション設定。さらに前席エアバッグ、サイドエアバッグの組み合わせを主要グレードに標準装備またはオプション設定している。ボディカラーは新開発のアゼリアピンク、ピンクゴールド、モカブラウンの3色を含む全8色を設定している。
またオーテックジャパンは、「デイズ ルークス」をベースにしたカスタムカー「ライダー」と、耐荷重を高めた運転席乗降用グリップ「運転席マイティグリップ」を装備したライフケアビークルを設定し、2月13日から発売する。
デイズ ルークス「ライダー」は、エクステリア、インテリアをトータルコーディネートしたカスタムカーだ。エクステリアには、専用デザインのフロントバンパーやフロントグリル、15インチアルミホイールを採用。インテリアは、シルバーを基調としたセンタークラスターフィニッシャーやシフトインジケーターフィニッシャー、グレーとブラックを組み合わせた専用シート地などを採用し、クールでスポーティな空間を演出している。
運転席マイティグリップは、ライフケアビークルとして設定され、運転席右手頭上に装着される。成人男性がぶら下がれる強度とするために耐荷重を100kgとし、車いすから運転席への移乗の際にグリップに全体重を掛ける必要のある人や、腰や膝の痛みなどで乗り降りに不便を感じ、グリップに体重を掛けてしっかりとつかまって乗り降りしたい人に向けた仕様だ。