ルノー・日産アライアンスがパリでオンデマンド型交通向けモビリティサービスの実証実験を開始

ルノー・日産アライアンスとヨーロッパ最大の公共交通機関を手がけるトランスデブ(Transdev)社は2017年2月27日、無人運転車を活用した公共交通およびオンデマンド型交通向けのモビリティサービスを共同開発することで合意した。

両社は利用者が無人運転車の乗車予約をしたり、オペレーターによる自動運転車両の監視および運行管理を可能にする包括的な交通システムの開発を行なうことになっていて、その第一段階として欧州でもっとも売れている電気自動車、ルノー・ゾエを使ったパリ・サクレー地区での実証実験や、トランスデブ社のオンデマンド配車、運行管理、経路選択のためのプラットフォームなどの検証を行なう。

これまでルノー・日産アライアンスは、先進のコネクテッド・カー技術およびモビリティサービスの開発を加速すべく、単一のグローバルプラットフォーム開発を目的としたマイクロソフト社との提携や、モビリティサービスでの無人運転技術活用の検証を含んだ株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)との実証実験を行なうなど、さまざまな企業とパートナーシップを結んでいる。今回のトランスデブ社との合意は、公共交通システムにも無人モビリティサービスを広げていこうとする動きの第一歩となるものだ。

ーールノー・日産アライアンス。モビリティサービス担当SVP、オギ・レドジク氏
「モビリティサービスが進化を続ける中、我々はお客さまのニーズに合った革新的なソリューションを提供する大きなチャンスを迎えています。これは、ゼロ・エミッション、ゼロ・フェイタリティ社会の実現を目指す当社のビジョンに沿った取り組みでもあります。今回の提携により、電気自動車、自動運転車およびコネクテッド技術におけるリーダーであるルノー・日産アライアンスの知見を、世界最大手のモビリティ運行会社の1社であるトランスデブ社と共有することが可能になります。我々は既存の公共交通システムをより良いものにすべく、先進的な無人モビリティシステムを共同で開発します」

ーートランスデブ・チーフパフォーマンスオフィサー、ヤン・ルリッシュ氏
「未来のモビリティはパーソナルなものになるとともに、自動運転化、コネクト化、電動化していくでしょう。当社は、公共交通およびオンデマンドシェアサービスの世界的リーダーとして、クライアントに最高のソリューションを提案しています。ルノー・日産アライアンスとのパートナーシップは、当社の革新力を高めるとともに、互いの強みを融合することで、市場投入までの時間を短縮します」と話した。

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